こんばんは。

いつもの案内人・稲葉の白兎です。

松本清張を中心に本やドラマの紹介をしています。

昨日、清張さんには片仮名表記のタイトル、
と言うよりは、外来語のあるタイトルが、
ほぼ、ない、という話をしました。

唯一の外来語タイトル作品は
「ガラスの城」

なんかハイカラすぎて清張さんらしくないタイトル‥。(^^;;

ところが、ガラスの城は、稲葉の白兎めが読んだ中で、1、2を争う本格推理小説です!
いずれ、その話はしようと思います。

ということで、今日は大河ドラマ「西郷どん」の話をしたいと思います。
本日の西郷どんを鑑賞したら、また、ブログ記事とリンクしてしまいました。

松本清張は、今ひとつ西郷さんについては、
アンチ西郷隆盛?


今日は、西郷さんが初めて江戸に行って、
見るもの聞くものに目を見張るという、
驚きの連続編。

舞台が江戸になったということは、それだけ新しいキャラクターが登場するということ。

新しい登場人物は、
主に3人。

水戸の徳川斉昭 ( 伊武雅人)
13代将軍・徳川家定
井伊直弼

そして実はもう1人‥

井伊直弼役は、佐野史郎さん。
この人は、「翔ぶが如く」で海江田という、薩摩の島津久光の側近であり、西郷の幼なじみの役をやっています。
まだ冬彦さんブーム冷めやらぬ頃ですね。非常に若かったです。

で、しかも、去年は「女城主直虎」で、今川義元の相談役のお坊さん。
主人公の直虎に会っているんですよね。

井伊本家がしくじった後、直虎を見て、
井伊家は残してやろうと、英断。
直虎は、のちに徳川四天王の一人となる井伊直政の後見人。
井伊家の直系がいかに徳川家康の家来になったか、というストーリーでした。

直政は、関ヶ原の戦いで、福島正則と先鋒争いをして、勝利に貢献したとして、彦根城をもらい、
彦根藩の開祖になります。

井伊家は徳川譜代として揺るぎない地位を築いて、
その何代か後の藩主が井伊直弼(いいなおすけ)。

" 安政の大獄 "の実行者として、日本史の教科書でお馴染み。

何が言いたいかと言うと、井伊家の大河ドラマのあと、佐野氏がまさしく井伊直弼の役で出てくるなんて、
リンクし過ぎ。

そして、今日、最大のリンクは、


薩摩のルームメイトが西郷の歓迎会目的で、花街に連れ出します。
その岡場所で、「ヒー様」と呼ばれている、女郎たちにモテモテの若いVIPと対面します。

なにしろ番組のサブタイトルが
「江戸のヒー様」。

似顔絵が上手くて、どことなく涼やかさのある、
遊蕩児。

おお、この男、「ライアーゲーム」で、天才詐欺師・秋山を演じた松田翔太!

キャラも似ている!

その店でひと騒動あった翌日‥
西郷さんは、お殿様に頼まれて、
水戸の徳川斉昭に手紙を渡しに、
小石川にある藩邸に行きます。

そして、斉昭に、せがれだと一ツ橋慶喜を紹介されます。
慶喜、つまり後の15代将軍ですね。

西郷はその息子殿をチラッと見て目をむきます。「アレっ、アンタはあの店にいた、ヒー様ではないですか⁈」

わざわざ「ヒー様」に描いてもらった似顔絵まで出して見せる始末。

ヒー様とは、一ッ橋のヒからとったものだったわけです。

ヒー様は、父親の手前、とぼけるのですが、
空気を読まない西郷に「間違いない!」としつこく追求されてしまいます。

鳥羽伏見の戦いの両陣営が、
早くも出会ってしまいました。

そこは、大河ドラマですからこの手の悪戯は日常茶飯事。

私には、こないだブログに書いたばかりのドラマ・ライアーゲームの人が、
大河の主役と重要な役で対面したので驚きました。

専門用語で
シンクロニシティと言います。

その後見た映画「羊の木」には、その松田翔太の兄が出演してましたし

つまり、このブログを読んだあなたにもシンクロニシティは起こり得るということです。