こんばんは。

「残酷な成功法則」を紹介した日、
ブログタイトルは「信頼と裏切りのゲーム理論」ですが、
読者のかたから、「ライアーゲーム」に似てるかもというコメントをいただき、

稲葉の白兎目の脳裏に「ライアーゲーム」が焼きつきました。(笑)

そのテレビドラマのビデオを借りに行ったところ、
「八甲田山」が2つとも貸し出し中になっておりました。

うわっ、真冬に観るのかー⁈

部屋の温度が確実に1度下がると思うし、

寒いを通り越して痛いになるはず。
痛い、痛い、痛い。

すでにテレビで数回、10年前にDVD完全版を見てますが、真冬に鑑賞する勇気はありません。
遭難・彷徨シーンは直視できません。

テレビ放送はよく正月にやってましたね。
子供のころ、親が観てたのを見ました。

若かりし大竹まことがエキストラで、
名もなき錯乱する兵卒を演じています。

また、前置きが長くなってしまいましたが、
昨日の伊藤薫「八甲田山、消された真実」は、

衝撃の5連隊のズサンさが、インチキさが明るみにされています。

新田次郎の原作でも、ズサンさは伝わっているのですが、それ以上ですね。

5連隊のリーダー神成大尉(映画では神田大尉。役者・北大路欣也)の立てた計画には、
行程の時間が記入されていなかったこと。
帰りの行程が一切不明なこと。


地図の携行なし。カイロの携行なし。
カイロも地図も誰も持っていなかった。


終点の田代温泉、誰も行ったことがないこと、
出発が決まったのが、計画書の作成が2日前であること、
2日前に知らされた兵卒たちは、餅など買うヒマもなかったこと、
いやはや驚きます。

皆さんのよく知っている部分は、
神田大尉が指揮者なのに、直属の上司山田少佐が随行して、位は高いが指揮権がないのに、
立場をわきまえず勝手に命令を発して、
指揮系統を混乱させ、

何もわからないくせに部隊を動かし、
全滅に追いやってしまいました。

三国蓮太郎のクソじじい野郎!!

加山雄三演じる倉田大尉までが、
平民出の神田大尉を軽んじ

それらが重なり、ついにキレて💢
「天は我らを見放したようだ。このうえは前の露営地に引き返し枕を並べて死のう!」

下士卒では緒形拳演じる伍長が一番冷静?

ダメだ、こりゃと
思ったんでしょう。

無能な将校たちにキレて
「もう、私は自分のしたいようにやる!」
現場を離脱。自由行動をとってしまいます。

結果的にはこれが生存に繋がりました。

実際、神成大尉の一言で、
部隊は空中分解し、脱落者および脱走者が続出。

それはいいとして、
誰も田代に行ったことがないのに、5連隊は田代に行こうとしたようです。
ありえないですね。

なぜそんなことを⁈

それは津川連隊長が、ライバルの弘前31連隊が
5連隊の裏山にある
八甲田山雪中行軍を実施したことを知り、
自分たちより先に田代越えされたら面目丸つぶれになると恐れ、

先に田代を越えるため、
一泊2日の田代行きの雪中露営行軍を急遽編成させたらしいです。
県内に2つしかない歩兵連隊だけに、
対抗意識は、ハンパなかった‥

1泊2日だから、安心して兵卒も幹部も
緩みきって、
シャツも一枚だけ、わらぐつの下は靴下、
食糧は一日分、の人が多かった。
それは、映像でも明らかですが。

兵卒の下條アトムだったか、
最初の昼で餅が寒さで凍ってしまったのを
「こんなモノ食えるか!」
後先考えずに餅をポーンと放り捨てるシーンが。

最初で最後の食事とも知らずに。

そんなこんなで
津川連隊長はズサンな行軍を企てた自己の責任を逃れるため、
大臣への報告書はウソだらけ、
というのが、本書の主な内容であります。