こんばんは。

いかがお過ごしですか?

今日は、また素晴らしい本を紹介しようと思います。

楠木建(くすのきけん) 氏の
「好きなようにしてください」

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この著者の職業、肩書きは、一橋大学の大学院の「国際企業戦略研究科教授」

何やら難しそうですね。(笑)

昨日は、「ギバー」と「テイカー」について書きましたけれども、
楠木氏の別の翻訳書に

まさに「GIVE &TAKE」という本があります。

これにはギバー、テイカー、のほかに
「マッチャー」という中間の人間も出てきます。

それは、いいとして、
「好きにしてください」
果たしてこのタイトルでいいのか⁈

この本は、おもに外資系企業で働くサラリーマンもしくは、就活生が著者に質問してまして、それをQ&A  の形式で答えています。


例は
Q  「財閥系企業からベンチャー企業の転職に妻が反対しています。どうしたらいいですか?」

A  「あなたは、そもそも結婚相手をしくじっています」

!(◎_◎;)

質問者の奥さんは、財閥系企業に勤めている男性だから結婚した面もある、とのことなんです。

A  「奥様は、会社ではなく、あなたと結婚したんですよね?」
と確認した上で、まずは、奥さんと向き合え、
と著者はアドバイス。
「結婚は華麗なる誤解で始まり、悲惨な理解で終わる」これは、哲学者の名言でしょうか。

著者のオリジナルの名言として
「結婚に重要なことは三つしかない。第一に我慢、第二に忍耐、第三に耐え忍ぶ」

それって、同じじゃありません?

と突っ込みたくなるところですが、

こんな感じで、ユーモアを混ぜた辛口アドバイスが、実に、全体にフルってる。
素晴らしいです。

というのも、質問者の質問の未成熟なものが多いので、
著者からしたら、カモがネギを背負ってきた状態なんでしょうね、ウフフ。

他にも、
Q  「器用貧乏な自分が嫌です。学生の頃から、テストはどれも70点、社会に出てからもどの仕事もソツなくこなしてきました。よく言えばゼネラリストですが、悪く言うと、エッジが立っていません。専門性がなくて、このままでいいのでしょうか?」

A  「僕に言わせればあなたは器用貧乏のレベルにも達していません。ただの貧乏です。マーケティング、IT、法務などある分野のスキルを一通り手に入れて、初めて器用貧乏になれると思った方がいい。器用貧乏を自称するのは時期尚早。良く言えばゼネラリストですが、というのも単なる誤解です」

とまあ、痛快ですね。
ちょっと笑ってしまいました。

もちろん、元の本は、もっと詳しく答えてくれていますよ。

ほとんどの質問者が
「単なる誤解」「勘違い」

的に、一刀両断されていますが、
なるほど、思います。

私とほぼ同年代なのかな、時々出てくるカラオケの例えが、面白い。

そのコンセプトは、

「時の流れに身を任せ、
川の流れのように」

人生をトラックに例えると、
もはや第四コーナーを回った(本人の弁)著者の深い人生哲学が、
その歌の歌詞にというよりはタイトルにあります。


テレサテンと美空ひばりのミックスです。

この歌の通りに行けと、おっしゃっています。