こんばんは。
今日も、昨日の続きで、寒さは強烈。
昨日で終わりではなかったのですね(>_<)
今日は、「八甲田山事件」でいうところの、
最初の遭難者が生きて発見された日。
映画では、千葉県知事の森田健作も出演してまして、
彼の役は、遭難者ではなく、捜索隊。
帰営予定は24日。
それをはるかに過ぎた26日になっても帰らない青森5連隊を心配し、救援隊が捜索に向かいました。
しかし、初日は、吹雪で、二重遭難を恐れた救援隊は、捜索を断念。
そして今日、27日、直立不動の姿勢で雪の中に半分埋まってる後藤伍長(映画では江藤伍長)が発見されました。
手当のあと、蘇生し、
彼は、「青森5連隊は全滅した。神田大尉も死んだ」
と言いました。
全滅とは言っても、まだその時点では、2〜30人くらい生存してましたが。
この人が、八甲田山ロープウェイの近くの墓所で銅像になってる人です。
この未曾有の大惨事は、
南極大陸初上陸、「アムンゼンとスコット」に似てるなぁと思います。
実は、同時期、2つのグループが八甲田山を目指してたんですよ。
偶然ではなく、上層部の命令です。
ルートは逆方向。高倉健のグループ弘前31連隊は全員無事で帰還を果たしました。
共通点
①便宜上、失敗組、成功組という言葉を使うと、
成功組は、用意周到。失敗組は、準備段階で、
すでに負けていた。
②死んだ順番は階級の通り。
③失敗組の悲劇を哀しむあまり、成功組の功績が故意にかき消された
アムンゼンは、ノルウェーでしたね。スコットはイギリス。イギリスは国力を盾に、
スコットを絶賛し、アムンゼンを批判。
南極基地には、
わざわざ
「アムンゼン・スコット基地」
と名前が付いています。
スコット隊は、南極大陸最初の上陸という、競争に負けた挙句、生還もできませんでした。
食べ物が底を尽き、疲労凍死で全滅。
さて、松本清張氏の作品にも、
山岳小説「遭難」があります。
これは、推理小説なので犯罪が絡んでいます。
映画八甲田山で、寒さのあまり、発狂して、服を脱いで、ふんどしだけになって、ゲラゲラ笑って、
すぐに死んだ一般卒がいました。
かなり強烈なシーンです。
それと同じことが
清張の「遭難」に出てきます。
鹿島槍を目指す3人の同じ会社のパーティがいて、彼らは遭難します。
はっきり言えば、させられたんですが、
その被害者が、
救援隊が来るまで待ちきれず
ゲラゲラ笑ったあと、
突然服を全部脱いで
死んでしまいました。
思考停止状態から発狂へ進み、
なぜか服を脱ぐという、
これは、遭難では「よくある」ことらしいです。
低体温になると、思考力が極端に落ちるそうです。
私も、昨日、バスの中では、30分、
ボーっとしてしまい、スマホをいじる気力もなく、
目を閉じてました。