こんばんは。
まずは、この寒さは何なんでしょう
昨日も、突き刺すような、痛いに近い寒さでしたが‥。
バス停で、なすすべもなく、ひたすら寒さに耐えてました。
バスを待ちながら、寒さのため思考停止状態で、ふと頭に浮かんだのは、
「八甲田山遭難事件」。
山岳小説、新田次郎原作「八甲田山死の彷徨」です。
映画にもなりました。
なったどころじゃない、高倉健を大スターにした映画ですね。
ロケに三年!!
ガチの冬山ロケ。
脱走者続出。
撮影とリアルの区別があまりなかったと思います。
健さんは俳優生命を賭け、他所の仕事は全部断り
ました。
撮影だけの無収入だから、
別荘売ったりしながら、クランクアップまでひたすらに山中ロケに挑んだんですよね。
その甲斐あって、映画は空前の大ヒット。
「天は我を見放した」は流行語に。
そのセリフを言ったのは、神田大尉役の北大路欣也さんですが。
今日、1月26日は、その神田大尉が、彷徨の末、
ぶっ倒れた日。
意識はありました。27日は、彼の部下、江藤伍長が本部へ救援を求める命を受けて、前進。
江藤を出したあと、ひっそり目を閉じ、息を引き取りました。
それはいいとして、
青森第五連隊が本部から出発したのが、
明治35年の1月23日。
確か、この日の夜、観測史上、最も低いマイナス40度を記録。
よりによって、そんな日に出発したんですね、
まさか、大暴風雪が近づいているのも知らずに。
24日に完全に遭難。
死者続出。
210人で行軍し、合計199人が亡くなりました。
特に24日と25日に落伍者が集中。
あの有名なセリフは25日に発せられました。
これを聞いた隊員は、バタバタと倒れて動かなくなりました。映画ではね。
「まいにーち、吹雪、吹雪、氷の世界ー♪」井上陽水
私の父方の田舎が、高倉健の徳島大尉の生家と同じ青森県弘前市在府町なので、
テレビも含め4、5回は、鑑賞してました。
原作も3回くらい読みました。
これを読む前と、読んだ後では、
寒さに対する耐久性が変わりました。
読むとわかりますが、
ヒリつくような寒さが伝わります。
読んだのは夏です!
怖くて冬は無理。
でも、このおかげで、寒さの予習ができたのです。
奇跡的に生還できた江藤伍長は、
事前に、売店で唐辛子🌶を買ってました。
それを油紙で包んで靴の中に入れるのです。
緒形拳さん演じる、村山伍長も、それをマネして、唐辛子を靴に入れてました。
そうすると、
寒さに良いのだとか。あったかい?
生活の知恵というか、雪国生まれの彼らの間では常識だったようです。
唐辛子を、靴の中に仕込んでおいた、2人の伍長は、9死1生、助かりました。
焼き餅を凍らないように、懐に入れてましたし、
これは、上官の命令ではなく、
己たちの判断でしたこと。
その差は、大きかったわけです。
読むだけで、
コレよりまし! と思えるので、寒さに気持ち的に強くなりました。
そして、久々に、ほんとに隙を突かれましたね。
(>_<)
ビデオ鑑賞から、10年は経ちますし。
この映画も、怖くて冬には見れませんでした。
夏におススメします(笑)