こんばんは。
昨日は、たまたま行った試写会から、
それも、男女とも、ほぼ世間的には無名の出演者たちの中に、
去年観たミステリ映画「愚行録」に出てた人と同じ人がいて、(松本若菜さん)
単純に嬉しかったです。
なんていうか、「愚行録」との共通項が嬉しかった。
なぜなら、
貫井徳郎の作品が映画化されたのが嬉しかったし、
それも、自分の中で、キングオブ貫井作品と思える「愚行録」だったからですね。
この貫井徳郎という人の作品は、レベルが高いんですよ。高尚という意味ではないですよ。
ミステリですから。
ハズレがあまりないです。
それだけに、読むときは、注意と覚悟が必要。
骨幹は本格ミステリですが、犯罪が出てこないジャンルもあります。
どれもこれも工夫されています。
ダークすぎる話もあります。
映画愚行録のキャッチフレーズがすごいです。
" 仕掛けられた3度の衝撃 "
" 他人を語り、本性を現すのは誰だ? "
これ、誇大コピーじゃありません。
ほんとにその通り。
仕掛けは、ほんとにビックリでした。
トリックなしでも通用する文章力と内容なのに、
さらに、ビックリドンキーなトリックがあって、
三回は読み返せる本です。
主演が妻夫木聡と聞いて、納得。
演技力のある俳優さんなので、安心感ありました。
映画も、原作も、これは、どちらが先でも大丈夫です。
おそらく、もう片方も味わいたくなるはず。
出版不況で、一万部売れたらベストセラーと言われる時代に、映画のせいか、27万部です。
内容はタイトルどおりです。(笑)。
学校や職場や近所で見たことのある人の話でもあるし、自分に似た人の話でもあります。
なぜなら、森村誠一の「醜い高峰」でも、
こんな奴、あり得ない!
と、いう人間たちが登場しましたが、
本当に、自分と関係ないかな?
下界では冷静でも、極限状況ではわかりません。
誰の行動にイラッとしたかで、隠れた自分が見えてくるかも。
私の場合は神主でしたが、
「神主」のキーワードは、世間体、常識?
登山家Aは、夢、ロマン
登山家Bは、お金
実業家は、健康。命。
謎のワケ有り風の男は、正義。
彼らはそれが、表に出過ぎただけ?