こんばんは。
角川映画とミステリー
についてブログで話題にしてますが
今日、また興味深いCMを見ました。
スキーの⛷キャンペーンです。
それに使われていたのが、
大ヒット映画「私をスキーに連れて行って」。
主役は原田知世と三上博史。
原田知世と言えば、
薬師丸ひろ子に比べると小粒感ありますが、
角川映画が生んだスターです。
歌手としても活躍。
近年では、インスタントコーヒー「ブレンディ」のCMでお馴染み。
ちなみに三上博史は、スキーはまったくできないそうで‥
脇役の沖田浩之はスキーが抜群に上手く、それで出演が決まったという裏話が。
この映画は、ユーミンの曲がBGMになっていることでも有名。
それにしても何で今ごろ、
昭和のバブリーなスキー映画が起用されたんでしょうね。
数年以上も前、2年続けて湯沢のスキー場に行きましたが、ゲレンデにユーミンの曲は流れてなかったです。(笑)
まったく聞いたこともない、歌手名すら見当つかないものしか流れてませんでした。
ま、それはどうでもいいとして‥
Yの悲劇ばかり、書いて、
べた褒めして、
もしかして稲葉の白兎の
私撰・海外本格物第一位と思われていますかね?
いえいえ、Yは、第3位の位置付けです。
1位と2位は、同じ作者。
アガサ・クリスティーと言えば
鋭い人はわかってますよね。
そう、アレとアレです。
「そして‥」と
「アクロイド‥」
アクロイドについては、中身はまるで知らないのですが、クリスティーの作品として、小学生の頃から目をつけていました。
というのも、表紙がスズメバチのイラストが
どうにもインパクトがありまして。
表紙の蜂が無性に気になりました。
本屋に入っては、
買おうか、買うまいか
悩んでました。
当時の物価で380円だったかな。
安っ!
と思いますよね?
それは当時の物価ですから、安くはないです。
しかも小遣いひと月分近くに相当。
悩みます。
悩んでるうちに、中学生になり、
ある本で、犯人の名前、バラされて‥
立ち直れなかった(笑)。
さて、中学生になったばかりの夏に
タイトルに惹かれたもう一つのクリスティーの作品、
「そして誰も‥」を一晩で読みました。
読み終わったのは、夜中の2時で‥
怖くて途中で、犯人がわからないまま、寝ることができなかった
だから、読みきりました。
頭が真っ白でした。
ウッソー!?
そんなのアリですか⁉︎
驚天動地とはこのこと。
前代未聞、奇想天外、
空前絶後‥
Yの悲劇は、実のところ突っ込みどころ満載ですが、
犯人がさほど意外でないのが惜しい。
ですが、クリスティーのこの作品は、
穴がない!
恐れいりました。
完敗です。
マザーグースの歌の見立て
程よい人数の登場人物
キャラ立ち
孤島という密室&クローズド・サークル
サスペンス100%
長さが短くて程よい
これを超える孤島ものは
クローズドサークルは
出てこない、と直感しました。
殆どのクローズドサークルものは
この作品がベースとなって、
内外の推理小説家に影響を与えているものと思われます。
2位は、アクロイド殺害事件ですね。
これ、犯人の名前を知ってるから、さぞつまらないだろうという前提で読みました。
ところが、わかってるだけに、どうやって落とすのか、ラストのスリルは何とも言えなかった。
まさかの機械トリックも含めて
人間品評会というか
容疑者たちの相関関係の描写が良かった。
誰がアクロイドを殺そうと、
この作品も色褪せない、と思います。
スズメバチは、まったく出てきませんでした。
🐝