こんばんは。
角川映画で思いましたが、
大林宣彦監督の尾道3部作シリーズがありました。
転校生
時をかける少女
さびしんぼう
転校生は映画館で見に行きました。
中学生の男女が入れ替わる話で、2人の困ったぶりが面白かつたです。
今、大河ドラマ女城主に出ている、後の徳川四天王の1人と言われることになる榊原康政役を好演している尾美としのりさんが、その入れ替わる男の生徒役。
女の子が小林聡美。三谷幸喜の奥さんです。
めちゃ面白かったです。
さて、証明シリーズ3部作と言えば‥
森村誠一の
人間の証明
野生の証明
青春の証明
ん、青春の証明は知らないゾ
という声が聞こえてきそう。
これは、原作にはあるんですが、映画にはなりませんでした。
そのかわり、TBSの横溝正史シリーズの後に登場。
人間の証明と野性の証明は、面白かったけど、
青春の証明は、全部見なかったせいか、あまり面白い記憶がない。故ハナ肇と多岐川裕美が出てたのは覚えてますが。
いかにも、3部作をねらって、とってつけた気がしますね。
原作を読んでみると、そんなに悪くもなかったです。ただ、他の2作よりインパクトはないかも。
わざわざ青春の証明なんて、書かなくてもよかったのでは?
タイトル負けしたみたいで惜しいです。
森村は、他に「十字架シリーズ」も書いてます。
白の十字架、黒の十字架、火の十字架。
黒しか内容は覚えてません。
野性の証明に出てきた架空のF県羽代市みたいな市が出てきました。
そういえば、Yの悲劇の悲劇シリーズで、
Xの悲劇、Zの悲劇がありますが、
Zの悲劇は、あんまりよくなかった。
皆さんは、Zは読まない方がいいです。
無視しちゃってください。
なぜだ?
Xで、ダイイングメッセージを引っさげて衝撃デビューのXの悲劇。舞台はニューヨークのウオール街。
そして、Yの悲劇で、さらに熟成されて、Xをあらゆる意味で超えたのに、
Zは、出さない方がよかったくらいのレベル。
正直、がっかり。
多分、単独で読めば、そんなに悪くはないのですが、
Yの悲劇の後、ですからね。
もっと、スカーッとやってもらいたかったですね。
どうして、最後のやつは、前作を超えられないのでしょうか?
超えるまでもクオリティを保てないのでしょうか。
尾道3部作も、最後の「さびしんぼう」だけ、ヒットしなかった気がします。
てか、誰も知らない?
時をかける少女は、原田知世がデビューし、歌も大ヒット。一番興業的には成功してます。
実はたまたまですが、この筒井康隆の原作は、小学校の図書館で三年生くらいの時、読んでいます。まさか、それが映画になるなんて思いもよらなかったです。
なんて言うか、知り合いのご近所さんがテレビに出たみたいな不思議な感覚。
映画にするほどか?
何で映画にした?
そんなことはどうでもいいけど
3作目が集大成となるはずなのに、
クオリティすら保てない。
世間にある3部作シリーズ。
でも、3作目が集大成となるシリーズもありました。
貫井徳郎の「症候群シリーズ」。
失踪症候群
誘拐症候群
殺人症候群
これは、スゴイ!
何がすごいかと言うと、順番どおりのクオリティだからです。
なのに、私ときたら、これがシリーズものとは知らずに、最初に読んだのは、本命の「殺人症候群」。
エラリークイーンのドルリーレーンシリーズのように、サム警部、ブルーノ検事、シリング検死医、元俳優レーン、付き人クエイシーのおなじみのレギュラー陣が登場。
貫井氏の作品は、同じ署内の同志たちです。
そして、シリーズごとに、主役となる刑事が変わります。
たとえば倉持刑事が脇だった次の作品では主役みたいな、
面白い試みです。
「失踪」は大したことはない。
で、「誘拐」で、オオ!!っと
唸ります。
そして「殺人」で、ノックアウト。
基本、単独でよんで構わないですが、
この順番で読んだ方が、いいです。
同じメンバーが出てくるということもあります。
その方が、最後のシリーズを読んだ時、
そうだったのか!
と感心感動できます。
問題集でいうと基礎編、応用編、検定編と進んでく感じ。
ただ、「殺人症候群」はかなりヘビーな主題を孕んでますので、心臓の弱い方は、注意が必要です。
これは、BS放送で、有名な俳優さんを使っての
映像化が決定してます。