こんにちは。

今日は、昨日の続きで
ビジネスのPDCA!

‥なんてのはやりません。

Pはプラン、Dは行動、Cは評価‥‥
難しいですね、話が、というより、この言葉そのものが(笑)。

アルファベット3文字の組み合わせ語、多過ぎ!
これはまして4文字だし。

稲葉の白兎流「P」のプランとは?
もちろん推理小説に特化させていただきます。

八つ墓村も、プランありきだったんですよ。

プランって、当たり前でしょ。

いやいや、それが、犯人のプランじゃなくて、
他人のプランを実行するパターンがあるんです。

偉大なる古典の名作「Yの悲劇」(エラリー・クイーン)
と「八つ墓村」には、共通項があります。

それが、「他人のプラン」の実行
です。

ある人が、Yの悲劇で言うと、
ストレス解消に推理小説を書きました。
筋書きだけ、まず書いたのです。
犯人だれ、被害者だれ、登場人物はだれ、トリックはこれ、みたいな感じで。
最後はこれでバレて犯人が捕まるという、ストーリーを考えたのです。
プロットですね。

結局、そのプロットは陽の目を見ることなく、
引き出しか書棚にしまわれたまま、
本人は失踪してしまいました。

それを、屋敷内の誰かが偶然発見して、計画者の希望を叶えようと、あるいは好奇心から、
実行に移してしまうのです。

八つ墓村もそうです。
村の、売れない医者が、憂さ晴らしに、
八つ墓村殺人計画を立てます。

そのお医者さんは、ライバルの新井先生が現れてから、患者を取られっぱなし。
だから、新井先生を、殺す。
紙の上で。

ただ新井先生を殺すと、絶対自分が疑われるから、目立たなくするために、上手い計画を思いつきました。
それは、村で対になっている、人物の項目を数個作ることでした。
例えば、尼さん、坊主、分限者、双子など。
そしてちゃっかり「医師」の項目を作ります。
そして適当に片方にだけバツをつけます。
暗殺実行書みたいな感じですね。

これを八つ墓村の双子杉のたたりということで、村に生贄を差し出すという、「見立て」を作り上げるのです。
だから、新井先生が死んでも、双子杉のたたりを狂信的に実行した殺人犯の仕業とされ、警察から疑われないと。

あくまでも
憂さ晴らしです。
だって、実行するとしたら、新井先生以外の人もやっつけるわけですから、大変です。

そのメモの紙片を偶然、手に入れた人物が、
これはイケる!
と思いました。
なぜなら、自分が邪魔だと思う多治見の人間がすべてそのリストにあったからです。

犯人は、徹底的に、この医者を使い倒します。
この薬品管理のルーズな医者から、毒物を持ち出し、その患者の処方に混ぜます。

辰弥の義兄の久弥はこの先生の患者でした。


要は、プランを立てた人と、実行者のあいだには
共犯関係がないのです。
嘱託でもありません。

プランはプランのみ。

実行はまた別な人。

つまり、プランが一人歩きをするのです。


Yの悲劇も、実行犯と、計画者が別々なために、
いびつになって、迷宮入り事件となります。

計画者は、
知らない、気がつかない、手を出せない