こんにちは。
昨日あたり、「心理試験」をお伝えしようと思ったのですが、うたた寝が命取りとなって、そのまま朝まで寝落ちしてしまいました。
明日が休みという気の緩みですね。
それはともかく、「孤島の鬼」「影男」「三角館‥」「十字路」等、乱歩ワールドを紹介していて、ふと、思ったことがあります。
乱歩ファンと清張ファンの違いです。
私が好きな乱歩作品って、乱歩ファンの間では「マイナー」ということですね。
マイナーというより、評価が低いといいますか。
逆に代表作、有名作、マニアの好む作品は、私には「はてな?」って感じです。
こればかりは趣味の問題なので、「なぜ?」と問いかけても始まりません。
乱歩ファンは、個人で作品の好みが、かなり分かれるのですよ。
松本清張だったら、代表作は、だいたいファンの間で決まっています。
「砂の器」「点と線」「けものみち」「西郷札」「黒革の手帳」「ゼロの焦点」「波の塔」「霧の旗」‥‥
でも、乱歩って、好みの差が激しい、作品の優劣が激しい、わからない人には全く理解されない、
よくも悪くも「文学的」なんでしようね。
ミステリー文学!
私は逆にミステリー文学的な乱歩作品は好きではないし、深入りする気なし、です。
作品例で言うと、
「陰獣」「人間椅子」「押し絵と旅する男」「鏡地獄」「芋虫」「屋根裏の散歩者」‥系です!
「孤島の鬼」も、最近私の中での評価は低いです。乱歩の集大成と言われているような作品ですが。
カテゴリーで言うと、同性愛、変質者、変態趣味、妄執、※かたわ者、異常プレイ、異常心理。
上記の作品は、まさにそれ、です。
「押し絵と旅する男」を読んだとき、「?」で、
梶井基次郎の「檸檬」を国語の教科書で読んだ時と同じでした。
意味がわからない(笑)。
なのに世間では、上記作品が評価され、有名です。
じゃあ、稲葉の白兎が好きな、あるいは評価している作品は?
もちろん「影男」。これは外せない。(笑)。
「三角館の恐怖」(翻訳) 「大暗室」「悪魔の紋章」(呪いの指紋) 「十字路」(死の十字路)
「心理試験」「幽霊塔」(時計塔の秘密)
「吸血鬼」(地獄の仮面) 「地獄の道化師」「暗黒星」「一寸法師」
「ぺてん師と空気男」「算盤が恋を語る話」など。
ポプラ社少年シリーズになってたものが多いですね。( ) がその当時の作品名。
それだけインパクトがあったってことです。
カテゴリーは、本格推理。(^_^)
暗号。冒険。
怪奇、猟奇、狂気、エロ、グロ‥から
やや遠い作品なので、マイナー扱いされてるんだと思いたいところです。が、
ほんとのところ、本格推理のトリックが、やや、
破綻している、というのもあります。
今読むと、犯人がミエミエのやつとか。
以前使ったトリックと同じだとか。
密室トリックに、子供か小さな大人を使って、部屋のどこかに隠れさせて、殺人を行う、というものがあります。
このトリックは「孤島の鬼」をはじめ、複数回使用されております。
被害者=犯人
このパターンも多いです。
意外な犯人‥美女、美青年、障害者、子供、けが人、等、とにかく弱そうな人。
これは古今東西、本格推理の王道ですね。
依頼人。第一発見者。アリバイのある人。警察関係。死んだことになってる人、等、
最初から外したくなる人も、です。