こんばんは\(^o^)/
三連休最後の今日は、見事な秋晴れでした。
あなたの三連休はいかがでしたか?
わたくしは区民祭りに行って、フリマで洋服を買いまくり、ジェラートを食べたり、ヤギやモルモットなど動物に触ったりしました。
カラオケ行ったり、パズルを解いたり‥
小説を読んだりしました。
「影男」‥子供の時は大した話だと思っていたけど、今でもすごいと思うけど、分厚い文庫本の中で、ほんの一部分だけであることに、少し寂しい気が。こんな短いとは!
ポプラ社のやつは一冊まるまる影男だったのに。
昨日の続き。
久しぶりに殺人事務所の須原とコンタクトを取り、次の依頼の話を聞きます。
依頼主は世田谷区の土地成金。この間のケースと全く同じで、妻が若い男とくっついたのが許せない、二人とも消してほしいというのが、須原への依頼です。
金持ちほど非道徳的?
商売敵ではなく、
若い男の恋人を作った愛人や奥さんを、殺してほしいと言うのですから、大人とは大変なものですね。お金以外の事で悩み・憎しみが生じるわけです。
しかし、須原は依頼人やターゲットをそこまで詳しくは影男に教えません。
ただ、今度の相手は手強いから、破格の報酬をもらっていると。それをまるまる半分、影男にコンサル料として奮発すると言います。
影男も、須原の期待に応えるべく、とっておきの名案をさずけます。
「それは密室殺人です。古来、100種に近い方法があるが、僕がこれから教えるのは、未だかつて誰も考えたことのない新手です。
ちょうど今、僕は煉瓦建ての書斎を建てている。
これが、もう二、三日でできるのでそれを提供しますよ。この建築費が三百万。
これは実費として別途支出ですよ」
(ゼロを一つ増やしたほうが今の物価に近いです。)
影男は抜け目なく小切手をその場でもらいます。
「密室というものの利点はですね、状況判断からして、どんなに疑わしい人間であっても、それを処罰することができない、密室の謎が解けるまでは、という点にあります。
だから、絶対に解くことができない密室さえ構成すれば、それは完全犯罪になるのです」
日を置いて、計画を打ち明け、いよいよ密室に着手します。影男は須原をその隠れ家に案内します。
須原は、影男の奇抜なトリックを聞いて驚嘆します。
影男は、「そう言えば、まだターゲットの名前を聞いていませんでした」
須原「忘れてました。そいつは悪知恵にかけては天下無敵です。その男は幾つもの名前を持っていて、別人に化けては悪事を働いている。
まあ、悪質なユスリですね。不正な金儲けがうまいこと驚くばかりで、そいつは、小説家にさえ化けるんです」
「え、まるで僕とソックリじゃないか⁉︎」
「そう言えばそうですね。名前は速水荘吉、綿貫清二‥」
被害者は、なんと影男なのでした。
須原は、疎遠になった影男を裏切り者とみて、
いつか消そうと考えていたのです。
その男に人殺しの立案をさせるのですから、須原は大した悪党です。
影男が後ずさりするや否や須原はコルト25口径を取り出します。
さすがの影男も油断してしまったのでしょうか?
あっとい間にピストルが火を吹いて、影男は倒れてしまいました。