こんにちは。
いつもお立ち寄りありがとうございます。
いかがですか?
今日のブログタイトルは‥(笑)
「武田が来たりて火を放つ」
これ、ゆうべのNHK大河「女城主‥」の放送タイトルです。
どういう内容だったかというと、
武田信玄が、同盟人・徳川家康が今川と和睦してしまったのが面白くなくて、矛先を徳川に向けて、今川領に攻め込むという内容でした。
徳川家康はこの時、恐怖のあまり⚫️⚫️しました。家康初期の有名なエピソードです。
ザ・三方ヶ原ウォーズ。
そんなことは、どーでもよくて、問題はこのタイトル。
これって、「悪魔が来たりて笛を吹く」原作・横溝正史ですよね。どう考えても。
その前にも、「嫌われ政次の一生」とか、
とにかく有名文学作品のタイトルをパロディーにしているのが、
さすがの鈍いワタクシめにもわかってきました。
次週のタイトルも、どこかの有名タイトルです。
なのでタイトルだけマネをしました。(^^)
内容のほうは、今日も乱歩の「影男」でいきますね。
影男‥ユスリを生業とする犯罪者ですが、
頭いいし、面白いし、痛快な主人公。
このまま、彼の華麗な犯罪を「佐川春泥」がエピソード披露していけば、よかったのですが、
突然、「殺人請負会社」社長・須原正なる人物が現れてからというもの、
影男が、だんだん、
話の経過と共に
天才→やや天才→凡人
極端に言うと、上記のようになります。
才能はもちろん、そのままですが、
存在感が影男の名前の文字通り影が薄くなって、
ワトソン的な役割に方向転換するのですね。
「殺人請負会社」代表取締役・須原正のインパクトは、仕事が仕事なだけに強烈です。
事務員は全員で3人。一人は地味な中年女性。
須原正は、影男の犯罪を、
「佐川春泥」の小説を読んで、それがフィクションでないことを見破ってました。
さすが、蛇の道は蛇ですよね。
須原は恐ろしい男です。
で、影男の才能を、殺人事務所に業務委託、
実行ではなく、アイデアを出して貰おうと、彼に持ちかけるのです。
影男の影を薄くした人物は、須原だけじゃありません。
もう一人、後半に現れるのです。
推定年齢‥50代
容貌‥ドリフの加藤茶が扮したハゲ親父ふう
この、一見冴えない、やさ男の職業が
完全に、影男のスケールを上回ってしまいました。
この男の仕事は、
江戸川乱歩ぐらいしか考えつかない、とてつもないものです。
影男ファンの私ですら、開いた口が塞がらないというか、茫然自失というか‥。いい意味で。
3番目の犯罪者(というほどでもない)には、さすがの影男も、構成上、
狂言回しになるしかなかったのです。