こんばんは。

松本清張ブログということで、ここのところ毎週、「黒革の手帳」の連ドラの感想を書いています。
清張ものは、出てくる俳優さんは一流の人ばかり。
伊東四朗、奥田瑛二、江口洋介、高嶋政伸、真矢みき‥‥。

で、昨日は、公開中の映画「関ヶ原」の感想を書きました。
関ヶ原は、松本清張と無関係ではなく、
「日本合戦譚」の7つに  "関ヶ原の戦い" が選ばれています。

関ヶ原は領土を巡っての武力の争いではなく、秀吉亡き後、後継者の最有力候補・徳川家康が、どれだけ自分に諸侯が従うかを見る、デモンストレーションだったのです。
戦場は、関東の上、栃木の小山の先になるはずでした。
自分に従わない五大老の一人、上杉家を、正々堂々と懲らしめに行く戦さだったのです。

ま、そんなことは今日は重要ではなく、
出演者です。
「黒革の手帳」に原口元子の前職・銀行の元上司が、豊臣秀吉をやってました。
原作では、秀吉が死んでからがスタートとなっています。
映画版では、秀次切腹事件からスタートしました。
秀次切腹の時には、あの小気味のいい、秀吉の面影はなく、ただの「老害」と化していました。
石田三成は秀吉の一番のお気に入りとして出世もしましたが、同時に、晩年の暗黒の秀吉の責任も取らされました。
そのいい例が朝鮮出兵の、後始末です。
それで、武断派7将と呼ばれる連中の憎悪の対象となって、命を狙われます。

正負の法則というか、プラマイゼロの人生ですね。

徳川家康には、側近として、本多正信のほかに、
井伊直政が登場。
井伊直政は、今現在放映中の大河ドラマ「女城主直虎」の後継者です。
「井伊の赤備え」は有名です。

映画で、家康の家来で一番目立ってたのは、この直政です。
「黒革の手帳」「女城主直虎」
と、稲葉の白兎が見ているドラマが重なったことで、偉大なるリンク?です。
岡田准一は、今年三本続けて見た映画の主役。

岡田准一は、あんまり石田三成っぽくなかったです。前にやった大河ドラマ軍師黒田官兵衛の演技に近かったです。いや、そのまんま!(笑)。
黒田官兵衛は三成と正反対のタイプ。 
表立ったケンカこそしませんでしたが、なんとなくウマが合わず、晩年、つまり豊臣政権末期にはお互い嫌がらせを仕掛けたりして、不仲でした。

岡田くんは黒田官兵衛の時と同じバンカーという名前の馬に乗ってたそうです。