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こんばんは。
せっかくなので、昨日の推理クイズを、もう少し詳しく、伝えていなかった部分を加えます。

西郷探偵は、現場に駆けつけた警官と一緒に、
殺された金井の部屋を見てまわることに。

「‥‥太田の部屋は、階段に一番近い。金井の部屋に行くには、他の部屋の前を通らなければならない。
太田の部屋の向かい側の加藤は、太田の部屋のドアが開く音は聞こえなかったと言った。
誰かが、殺された金井の部屋に忍び込んでも、音楽に夢中になっているまわりの者たちは気がつかない。
西郷探偵は、皆の部屋を覗いて回った。どの部屋も、床は板張りで、スリッパの音がパタパタと響いた。古いアパートなので、ドアを開けるたびにギィギィと軋んだ。
18号室の森田の部屋はゴザが敷いてある。部屋の中は本やステレオなどで足の踏み場もない。
15号室の下田の部屋には、厚い絨毯が敷いてある。
部屋の隅には、大きな熱帯魚🐠の水槽が置いてあり、盛んに泡が立ち昇っている」

この後、西郷探偵は、カセットテープを巻き戻して、再生ボタンを押す。流れ出る歌声の中に

"  ガラガラ、ガチャン!   あっ、太田、何をする。助けてくれ、うわあ  "

西郷探偵は、言います。
この中に手がかりがあるんだ。犯人の足音もドアを開く音も入っていないのはナゼだ?  この悲鳴が本当に金井の声かどうかもよくわからない。
それに、それに、ほら、よく聞いてみろ。悲鳴と一緒に、ブクブクという音も録音されているぞ。

西郷探偵の言葉に、警官は、「わかったぞ。ありがとう」

昨日のアパートの部屋割りを見てください。
桜井と倉石は、出てこないし、部屋の様子もわかりません。
でも、トランプのカードが落ちていて、キングだと13号室が犯人という部屋だとかいう、推理クイズもあったので、気にしなくていい、部屋割りを必要以上に考えてしまいました。

森田の部屋と下田の部屋は、写真までつけています。
容疑者は、太田、森田、下田の3人に絞っていいのでは?

で、ブクブクって、熱帯魚ですよね?
つまり、下田が犯人ということです。

カセットテープで、偽の悲鳴を聞かせ、時間差でアリバイを作るというのは、もう初歩の初歩ですね。
小4の読み物にしては、頭を使います。

このカセットテープを使ってのアリバイ作りは、古今東西、いたる推理小説で見られます。

悲鳴がニセモノというパターンです。

かの有名なアガサ・クリスティの「アクロイド殺害事件」のトリックも、このカセットテープがアリバイに使われていました。

でも、どうやって作動させ、そのカセットデッキをどうやって始末するのか?
という問題が立ちはだかります。