こんばんは。
さて、いきなり「嫌われ政次の一生」ですが、
何のタイトルだかわかりますか?
昨日のNHKの大河ドラマ「女城主直虎」のタイトルです。
なんか、どっかで聞いたぞ。
そうだ、「嫌われ松子の一生」だ。
松子と政次が入れ替わっただけ。
松子の一生のほうは、10年は経ちますかね、ある民放ドラマのタイトルで、視聴率よかったです。
映画にもなりました。
中谷美紀だったかなぁ、主演は。
特徴あるタイトルですよね。
嫌われ政次というのは、後の徳川四天王となる井伊直政の井伊家の家老の名前です。
政次は親の代から嫌われ、憎まれていました。
家老なのに⁉︎
これには複雑な事情があって、
桶狭間の戦いで有名な今川義元の、今川家が駿府を支配しており、井伊家は井伊谷に城を構える国人でした。
とにかく、今川家に服従なのです。
その当時の井伊家に小野という家来がいて、これが今川家のスパイだったとされています。
このドラマでは、今川家は国人たちに対して恐怖政治を行なってきました。
ちょっとでも、今川家のためにならないと思われると誰かが謀殺されたり、人質を要求されたりを繰り返してきました。
小野は今川家の連絡係として、井伊家に不利な要求を平気で突きつけます。
井伊家にしたら、小野家は今川家の犬であり、スパイであり、裏切り者なのです。
でも本人たちに言わせると、必要悪だと。井伊家をいじめる役を演じることによって、今川家を安心させているのだと。
女城主直虎は、小野政次とは幼馴染であり、彼の真意も理解していました。それは、決して周りの者には見せません。お互い、不仲を通しています。
しかし、今回、新しい同盟者・徳川家から行き違いがあって処刑されてしまいます。
そんなことよりも、その政次の処刑シーンが強烈。久しぶりの地上波ギリギリの残酷シーン。
昔、「黄金の日々」で故・川谷拓三がノコギリ引きにされる残酷な処刑シーンがあって、私の中ではワースト1位。
黄金の日々はほかにも石川五右衛門の釜茹でなどやたらに残酷度の高いシーンが沢山存在します。
それに負けず劣らず今回のも壮絶でした。
山岡荘八原作大河ドラマ「徳川家康」にもノコギリ引きは出てきました。
政次を直接処刑したのは女城主直虎で、磔にされた彼に長やりで胸をグサリとやります。
2人の関係性においても、大事な見せ場でした。
これは井伊家が大きく生まれ変わるセレモニーのようです。
高橋一生殿‥素晴らしい演技でした。
お疲れ様〜。