こんばんは。

よせばいいのに、大河ドラマとかけて、清張作品「天保図録」の話が出てしまいました。

もし、松本清張が、大河ドラマの原作になるとしたら、「大奥婦女記」か「天保図録」になるのでは、という話。
稲葉の白兎の妄想ですから、ここだけの話ですよ。
NHKはまだ考えてないと思います。

大河ドラマは、当然ですが、まだやってない時代、人物がいいですよね?

二作品とも、未開拓のはずだと思います。
大河ドラマお得意の、戦国時代でも幕末でもないからです。
赤穂浪士でもない。源平でもない。

タイトルでお判かりかと思いますが、2つとも江戸時代です。

天保図録、てんぽうずろくと読みます。
この作品は、
タイトルの如く、天保時代1831年〜1845年を中心に描いてます。

天保のききんとか、天保の改革とか、聞いたことありませんか?
将軍でいうと、11代の家斉と12代の家慶です。
年表でいうところの文化文政時代です。
幕末のちょい手前。

知ってました?
この頃には、日本の名だたる百貨店が創業してるんですよ。高島屋とか「そごう」とか。
トップは松坂屋🏬ですが、すでに慶長年間に創業しています。1611年。名古屋です。
次に大丸。
京都にオープン。1717年。
高島屋、そごうと続きます。

百貨店に限りませんが、この時代にオープンした名だたる商人・商売・会社が結構あるということです。
文化文政時代の面白さを知ったのも、この清張さんのおかげです。

12代将軍って、15代の15人中、ワーストに近い存在感のなさです。(笑)

家慶いえよし

どうです?  知らないでしょ。

おとうさんの家斉(いえなり)が、長く政権を手放さなかったんで、ちょっとかわいそうなんですよ。
その直系の家定は、有名な篤姫のだんなさんです。

家慶です。
目立たないです。
でも、「天保図録」を読んだら、ある一言の表現で、家慶ちゃんのお茶目が爆発💥。

彼の時代は、いい加減、幕府も財政その他が破綻してるんですけど、立て直しの改革が押し進められます。
それで、その節約・倹約が
将軍の食事に如実に表れるワケですよ。
家慶ちゃん、生姜が大好物なんですって。
芽生姜🌱に目がないそうで(笑)。

で、節約の嵐が吹き荒れて、朝食の焼き魚に生姜が添えられなかった時、静かにキレたという。
ブツクサ大奥に言ったらしいです。
「ここまできたか、天保の改革!」
もとい、「ここまで質素倹約するのか」

生姜ごときで‥
というより、なんか可愛いくないですか?

生姜って、地味ですよね。
鯛の煮付けが大好物だったら、数秒で忘れますが
生姜ですよ。それも芽生姜という謎の生姜。
シブくないですか?
こんな変わった大好物、初めて聞きましたよ。

政治より、己れの芽生姜にこだわる将軍!

これは「天保図録」のほんの氷山の一角ですが、覚えておいてくださいネ。

明日は黒船の、じゃなかった、黒革の手帳ですね。早いな〜