こんばんは。
黒革の手帳‥‥映像で見るのは初めてなので、興味津々、新鮮な気持ちでオンエア視聴してます。
考えてみれば、清張の連ドラも久しぶり。
最後が上川隆也と米倉涼子の「わるいやつら」。
これは、映像が先でした。
映像は連ドラの場合、中身てんこ盛り過ぎて、原作を読むと、地味に感じます。
「わるいやつら」は読んでて、イライラしました。主人公の「計画」がなかなか進まないからです。
それより、黒革の手帳です。
主人公の俳優の演技力のなさが出ましたね。
ママとしての貫禄のなさは、演技力のせいか、原口元子が素人くさいからか‥‥。
それはともかく、振り返ると、不自然さが蘇ります。
奥田瑛二演じる楢林は、一晩程度で、あの小娘にマンションだの、店だの、与えるのか?
性急すぎますね。
大体可愛くないですしぃ。
それは波子さんも同じ。なぜ一晩かそこらで調子に乗って、イケイケになるのか?
頭のネジがふっ飛んだのはなぜ?
元子に腹に一物ありそうなのは、退職の不自然さも一理あるとして、元々キライだったから?
そして、例のバカップルトリオ。
楢林、波子、クリニックの婦長
高畑淳子氏の役、ただの勘違い古女房。
尽くしていい気になって、ただの勘違い。自己満足。
奥田瑛二に同情します。
こんな人がいたら、若いホステスに走るかも。
もちろん、行き過ぎてましたが。
趣味も悪いですね。
それもこれも、お局婦長との生活の反動。
この3人って、「黒い画集」にある短編の「坂道の家」の話に似ています。
「坂道の家」
冴えない40男、もしくは50男が小さな店を構えています。陰気くさい古女房がいます。
ふた回りも違う、ホステスに入れ揚げます。
貢がされます。それしか楽しみがありません。
その努力も虚しくホステス・りえ子との仲は進展なく、
お金だけが出ていきます。
古女房が気づいて罵ります。
うるさい!と身勝手な男は張り倒します。
これ以上は、ネタバレやめておきます。
大体、坂道の家は、イライラする話です。
結末も、黒革の手帳と、何ら共通項はありません。
ただ、夕べの第2回の、楢林院長のドタバタ劇が「坂道の家」を切り取ったパターン。
ホステスが役者がひとつもふたつも上。
男がバカだと言えばそれまでなんですが。
いつの時代も、惚れた方が損するようにできています。(笑)。それでなくても、ホステスりえ子といい、波子といい、性悪です。
このパターン、意外と清張の王道。
男が、ホステス、もしくは若い女に入れ揚げ、古女房、交際相手が邪魔になる。
3人の喧嘩で漁夫の利を得たのは、元子でしたね。
帳簿の謝礼金1000万って少なくない?(^^;
5000万奪ったのに。
予告シーンに早くも銀行の上司の顔が見えました。どんな再会をするのでしょう。
ではでは。また明日