こんばんは。

早速、聞いてみました。

「黒革の手帳」の米倉涼子版との違いを、両方観たことのある友人に。
ブランクがあって、あまり詳しく覚えてないそうですが、確かに米倉氏は、銀行員だったとか。

すると、原作も、銀行員だった可能性が高いですね。
オマエも覚えてないんかい!
自分ツッコミ。

松本清張作品巡りをして、この作品を読んだのは、真ん中よりやや前ですね。

これが後半だと、ある程度予測が着くんですが‥

けものみち、わるいやつら、黒革の手帳。
稲葉の白兎が独自に命名した3部作シリーズで最初に読んだのは、「けものみち」。
昔、松坂慶子が主演で放映されてたみたいです。

けものみち‥エグかった。
ラストも。

独特の作品というか。

ベストオブベストに押す人がいても、おかしくはない作品です。
ラストは意外過ぎて、納得するのに、絶え間ない年月が必要でした。(笑)

次が「黒革の手帳」。すでに米倉さんが演じたあとです。

こりゃ、人気出るだろうな、と思いました。
初期設定から度肝抜かれましたから。
次は、どんな手を打つの?

読後の感想は、けものみちに共通点が。

それと、「告訴せず」にも似ていました。
告訴せずは、しがない男が、政治家の選挙資金を拐帯する話です。
黒いお金なので、被害者である政治家は被害届けを出せないのです。なので「告訴せず」。


設定は、まるで似てないけど、清張的教訓が似てると思いました。

なので、「わるいやつら」は、すっかり予測がついきました。後期に読んだ作品なので、清張が何を目論むか、わかってくるのです。
犯人が当たったというか‥。
別に意外でも何でもないというか。
当然というか。
だからといって、つまらなかったかというと、それなりに面白かった。
ストレスなく読めました(笑)。

ピカレスクロマンですね。
元子は読者を引きつけます。
これは、原作の持つパワーですね。
米倉さんが演じてから、そんなに経ってないのに
性懲りもなく同じものをやるというのは、それだけ、原作にパワーがあるんですね、きっと。

松本清張作品を巡り終えたあと、「黒革の手帳」が印象に残ったかと訊かれると、他にも印象的な作品が数多くあったので、ベストではないですね。佳作です。

でも、映像化するとウケるんでしょうね。
わかりやすいし。
オミズ系の話は、なんだかんだ人気がありますものね。

私も、映像化作品のパワーを、これから皆さんと一緒にリアルタイムで味わっていきたいと思います。