こんばんは。
地下鉄降りたら、夕立の跡が‥。
まったく預かり知らぬことでした。
高校野球が先か、PL学園が先か。
きっかけは原辰徳のいる東海大相模が出た年の
甲子園中継を見てるうちに、PLを知り、その名前と派手な応援に惹かれたのであります。
その後すぐに家族旅行で江ノ島の保養所に何日か滞在。保養所のテレビが故障して見れなかったので、高校野球の事はサッパリ忘れてしまいました。
子供ってそんなもんですよね。
東京に戻ったその日の帰り、いつもの市場で親の買い物を待っているうち、中の店でテレビを見ていたら、それが高校野球の決勝戦でした。
すっかり忘れてた、とばかりに画面に食い入ります。
それも9回だかグランドフィナーレの瞬間だったようです。すぐに選手が整列して、片方が校歌を歌い始めました。
それでもまだ気が付かず、「ふむふむ」とアナウンサーの解説に聴き入ります。
優勝したのは、なんと地元東京の学校でした。
東京が強いなんて思いもしません。
弟やその同級生の情報では、中京、星稜、海星、沖縄の豊見城高校などが強いし、有望な投手がいたとのこと。
東京の学校は初出場で誰も聞いたことがなく、PLも弱いのかまったく話題にのぼりませんでした。
優勝したのが東京ときいて、へえ、と感動し、
その場で拍手しました。
負けた学校はどこ?とユニホームを見たら、なんとPL学園でした。途端に凍りついてしまいました。
とっくに負けたと思っていた意外性と、延長10回でサヨナラ負けして、間がなかったことです。
もう少し早く、応援していれば‥。
そこへ親が買い物を済ませて戻ってきました。
テレビを見せていたお店のおじさんが、
「アレっ、東京が勝ったのに嬉しくないの??」
準優勝の嬉しさと悔しさが綯い交ぜの複雑な心境。
テレビのニュースで優勝を決めたシーンが流れます。ひとことも口をきかない様子に親もけげんそうです。
「東京が勝ったのに、嬉しくないの?って不思議そうにお店の人に聞かれたわよ」と半ば非難口調。
メンドくさいのでPLに勝ってもらいたかったとは言いませんでした。
この悔しさは誰にも理解してもらえないと思いました。
それから2年後。
PL学園が準優勝して以来の出場。ブラウン管にかじりつくハズが、部活だの、日直だの、旅行だので、試合の時間がいつも用事でふさがれるのです。最初に鑑賞できたのは、準々決勝からでした。負けずにいてくれてありがとうです。
1対0で勝ちました。
翌日の試合は、9回まで4点差で負けてました。
ありったけの声をかけて応援してたら、最初の三塁打をきっかけに、なんと4点取ってしまいました。
延長戦に入ってサヨナラ勝ち。
翌日の決勝も9回で2点負けてました。昨日の奇跡よ、もう一度と、やはり声出して応援してたら3点入れてサヨナラ勝ち。悲願の初優勝を果たしました。
あまりにもドラマチックだったのか、選手は翌朝のワイドショーに生出演。すごく盛り上がりました。
KKコンビの登場は、それから5年後であります。