日本で一番有名な歴史人物
信長、秀吉、家康。
時代で、その3人の人気も上下するみたいですね。
あるネットでのアンケートによると‥
信長‥47%
秀吉‥22%
家康‥19%
ですって。
稲葉の白兎は、これに特に反論はありません。
おおかた、そんなもんだろーな、と思いました。
圧倒的人気の信長。
ドラマのタイトルで「信長のシェフ」というのがありました。
これが、秀吉や家康だと、変な感じがします。
新宿歌舞伎町にある人気ホストクラブの、ナンバーワン・カリスマホストの名前は、その名も「信長」。
彼は28回連続ナンバーワンだそうで、そんなことはともかく、問題はその名前。
「秀吉」という名のホスト、あり得ない気がします。
女性が気にいるとは思えない。
サル顔、背が低い。これで終わりですね。
トークが上手くても名前で嫌われます。
「家康」は?
んーー。
これもムリ。
タヌキを連想させる。
デブ。
ケチ。
地味。
やっぱり信長さんですか。
端正、長身
才気走っている
死に様がよい
ちょっとオレ様。
男色。(ある種の女子が喜びそう)
ところで、わが松本清張氏は誰に一番近いでしょうか?
圧倒的に家康って感じですよね。
大器晩成
辛抱家
探究心旺盛
だから作品数は家康が多いのでしょうか?
気持ちがわかるから描きやすいとか。
「武将不信」「面貌」」「山師」「特技」は、
天下人の気まぐれさや、意地悪な感じがよく出ています。
これらを読むと、清張サン、家康きらいなの?
って思っちゃいますよ。
これらの作品は、政治や戦いというより、家康個人的なこと、ですね。
四つの作品とは別に「群疑」があります。
主役は徳川家の優秀な家来の石川数正。
家中の誰よりも忠実で勇気がある家来が、あろうことか
しだいに豊臣秀吉に惹かれていく話です。
隣の芝生が青く見えちゃったという。
家康、地味。野暮。暗い
↓ ↓ ↓
秀吉、洗練されている、お世辞が上手い、実力を評価してくれる、無邪気
すべてが反対に見えて、魅力を感じるわけです。
秀吉の手のひらで踊りたいという、誘惑に駆られます。
数正は、秀吉を知ったことで、家康があまりあからさまに自分を褒めたり評価しないのを不満に思うのです。
家康にしてみたら、別に数正に対して何も不信を抱いてないのに、秀吉への傾倒を咎められたのではないかと、疑心暗鬼におちいって行きます。
これは、鏡の作用が本人に働いているのですが。
何を考えているか、わからない。
敵には有効でしょうが、味方も、本多正信くらい腹黒くないと、不安にさせるかもですね。