松本清張案内人・稲葉の白兎です。
というより、ほんとはミステリー研究家です。
それも本格ミステリー好きという、同じミステリーでも、社会派とは真逆のジャンルのファンです。
もはや、どっちでもいいです。
お父さんが好きか、お母さんが好きか?
レベルの愚問。
皆さんは、岡田准一さん、ご存知ですよね?
俳優の。
図書館戦争→天地明察→永遠のゼロ→海賊と呼ばれた男→追憶→?
これは、私が劇場で観た岡田准一主演の映画です。
けっこう、多いですよね。
ほかに、東京タワー。
ドラマでは「軍師官兵衛」。
元々、岡田くんは「SP」という警察モノがヒットして、お茶の間の人気者になったらしいですね。
今でこそ、当たり前のように映画の主役、ドラマの主役をやって、V6の看板「森田剛」を追い抜かしてしまいましたが、実は岡田くんは、まったくの無名でした。
それどころか、マニアックなミステリーおたくの過去があるのです!
岡田准一がミステリーおたく。
なぜ、そんなこと知っているのかって?
それは、わたくし自身が本格ミステリーマニアだった、からです。
今でも多少は(^^;
綾辻行人、知っている人、います?
ほうら、知らないでしょ(^^;。
この人は、松本清張らの台頭で、本格ミステリーが廃れて、もはや本格を読む人がいない、絶滅が確認されたころ、観測所にいた数羽のアホウドリのように、本格を再びこの世に送り出して、再燃させた若手作家でした。
もう、50代ですから、若手ではなくベテランの域ですが。
「十角館の殺人」で、デビュー。地下に埋もれた本格ミステリーファンから脚光を浴びて、その後「館シリーズ」は大ヒット!
「新・本格ブーム」の火つけ人となりました。
綾辻行人に負けじと、有栖川有栖、京極夏彦、折原一などデビュー。
そんな時、私は綾辻行人のエッセイを買いました。
おそらく、当時こんな本を買う人は、滅多にいません。マニアック過ぎて。
しかも綾辻行人の人気のピークがある程度終わったときでした。
その本の中に、なんと岡田准一との対談が載っていたのであります!
ジャニーズタレントに詳しくないため、岡田准一の名前も顔も知りませんでした。
ただ、対談の写真が、あまりの美青年で(美少年?)、この男性は何者⁈と驚愕したのは覚えてます。
な、なぜ、ジャニーズのメンバーが、こんな企画に出てくるのか?
岡田准一って誰?
し、知らない。
こんなヒト、見たことないし、聞いたことない。
森田剛なら知ってるけど。
略歴には、V6の、とあったはずですが、対談の内容もマニアック過ぎて、ジャニーズのタレントが話しているようには見えません。
兄弟のように楽しそうなミステリー&芸術談義。
岡田氏を対談相手に指名したのは、綾辻さん側でしょうけど、
綾辻氏がとにかく、この岡田氏を手放しで褒めていたのが印象的でした。
そして、申し訳ないけど、このヒトは売れないと思いました。ジャニーズにしては、
頭が良すぎるのです。控えめ過ぎるのです。
そして、このエッセイ本の対談を読んでから、3年経ち‥。
ある人に「東京タワー」を勧められてビデオ借りて見たら、岡田准一の名前が!
黒木瞳の相手役で出ていて仰天。もしかして、あの綾辻行人氏と対談したあのオタク美形?
あれから、知らない間に出世してたんだ…。
例の本、捜して読み直そうと思ったけど、もはや遅し。処分してしまいました。
ハンサムかつ好青年だったので、
知人に「岡田准一って知ってる?いいよね」とお話ししたら、その人は偶然にも岡田くんの通っている港区〇山の会員制ジムの会員。痩せ過ぎていて、まったくカッコよくないと言われました。ドン引きするから止しなさい、みたいな(笑)。
それから5年くらい、もっと経ったでしょうか。
「SP」で岡田准一の人気が急上昇。
ある時、たまたまもらったチケット🎫で行った映画が「図書館戦争」。その後「天地明察」。
この次は人の推薦で「永遠のゼロ」。
あれ、いつも岡田准一が主演の映画ばかりだな、
と気付きました。
偶然も一回ならともかく、こうも続くとそれは偶然ではないかも。自分の意思で見てないのです。
今年の夏、8月にやる主演映画「関ヶ原」。
「関ヶ原」も、あまり見たくはないけど、見てしまいそうでコワイです。
観ないと逆に不安です。ブログにも関ヶ原の話を始めてしまったし‥‥。
石田三成って、彼にぴったり過ぎて‥‥‥。
おそらく実物の岡田くんは、オタクで、静かで、
タレントには向かない、人だと思います。
でも、結果、V6というグループで誰よりも売れ、それすら抜け出した俳優となりました。
ヒトはわからないものですね。