こんばんは。
今日も殺人的な暑さでしたね。

今、ビジネスマンの間で「孫子の兵法」が読まれてるみたいです。

本屋さんに行きますと、店頭や話題のコーナーに置いてあって目につくこと多いです。

中国古来の戦の手引き書で、三国志で有名な軍師・諸葛孔明もこの「孫子の兵法」を実践してたらしいです。

大小の国が何百とあり、戦に明け暮れていた時代の、孫子が「戦わずにして勝つ」を最善の策として遺したものです。

日本では武田信玄が、孫子の教えを「風林火山」に込めて使いました。

いま改めてビジネスマンや経営者に読まれているのは、それをビジネスにも応用できるからなんですね。

戦って敵をぶちのめすのは、最上の策にあらず。いくさをしない事がイチバンと、再三説いています。

わたくしめも、半分読みました。
青柳浩明さん翻訳の「今こそ名著・孫子の兵法‥by孫武」
思ったより難しくないです。むしろ非常に易しいです。
少なくとも、「川中島の戦い」よりは(笑)。
て言うか、もし、武田信玄が孫子の兵法を本当に実践していたら、何であの川中島の茶番のような戦闘を繰り返したのかな、と不思議に思います。

松本清張が指摘している通り、政治的には結局、何の意味もない戦闘だったからです。

すると、川中島に関する資料が怪しいということになるのでしょうか。

「孫子の‥」を読むと、「関ヶ原の戦い」で西軍が負けたのは、しごく真っ当な気がしてきます。
西軍の大将は、孫子の兵法とまったく逆の事をしています。
つまり、リーダーの差で負けた?

司馬遼太郎原作の映画「関ヶ原」が岡田准一主演で、この夏、公開されるそうです。

「関ヶ原の戦い」は、松本清張の「私選7戦」にも入っています。複雑かつ重要な戦いなので、どの合戦の話より、ページが長いです。

ここにも、彼独自の視点がありました。

先ず、この戦は、普通のいくさとあらゆる点で違っている、世にも特殊ないくさと見ています。

普通のいくさは土地を奪うとか、わかりやすい動機があります。
でも、関ヶ原は、軍事的な戦ではありませんでした。
2人の大将はもちろんのこと、全員が全員、欲望のために、戦ったというのです。
どの大名も「豊臣家」のためと言いながら、自分の出世や欲望のために戦ったと。
豊臣家のために戦った人はいませんでした。
豊臣家の人こそいい迷惑だったでしょう。
で、実際、豊臣のためには、まったくなりませんでした。
普通なら、どちらが勝っても豊臣家のためになったはずではありませんか?
つまり、豊臣家のためというのは、真っ赤な嘘だったんですね。