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松本清張の歴史モノがすごい！
あまり時代小説はテレビドラマ化されないので、
意外でしょうけど、清張センセは、時代小説の才能があると思うのです。
ウマイ、って感じです。
長編から短編まで、結構、傑作を書いておられますよ。
わかりやすい話として、丹羽長秀、
石川数正を主役とした短編を紹介させていただきましたが、
戦国武将が出てくる話、結構あります。
事実から想像して描いたキャラ設定が、ウマイんですよね。
黒田官兵衛
最上義光
斉藤道三
安国寺恵瓊
福島正則
佐々成政
細川忠興
細川ガラシャ
足利義昭
春日局
結城秀康
本多正純
大久保長安
徳川忠輝
戦国関係だけで、これだけ思い出せました。
「黒田官兵衛」は、短編でなく、一冊分の話です。ほぼ伝記です。
これを読むと、黒田官兵衛は、世間で言われる悪い人ではない、という新たな発見がありました。
すごく同情してしまいます。
秀吉に仕えてからではなく、それ以前の、
播磨の小寺というバカ殿に仕えていた時、
荒木村重に図られて幽閉された時の絶体絶命の話を中心に描かれているからです。
それと、清張さんの脚色も多少入っています。
小寺の殿様の奥方に憧れていて、そのため、自分を陥れ、酷い目に合わせた主君を、許し、小さな城に住まわせて身の立つようするといった、イイ人にしています。
これは例外中の例外で、あとは、いつもの意地悪な運命を用意していることが多いですね。
出世の落とし穴といった、サラリーマンなら見につまされる、身の毛もよだつストーリーです（笑）。