昨日は、丸一日以上、ブログを更新できず。
ブログを書いている時間がなく、汗をかきかき、必死の作業に取り組んでいました。
ちょっとの放置で、すごくブランクが空いたようで、しっかり書かねば、と思います。
そうですね、最近見た映画の話をします。
岡田准一くん主演の、小栗旬も出ていますが、「追憶」という映画です。
松本清張の映画は、サッパリやらなくなりましたが、この「追憶」は、清張映画の代表、「砂の器」かな、と思える部分があったので、ちょっと話したいと思います。
「砂の器」
いつかは、この「点と線」と双璧ともいえる「砂の器」の話題を出さなくてはと思っておりましたが‥。
松本清張の話は、「ゼロの焦点」もそうですが、消したい過去のため、今の平和な暮らしを守るために、過去を知る人を殺す、という殺人動機を持ったストーリーパターンものがあります。
森村誠一の「人間の証明」がその代表ですね。
殺人をしてでも、消したい過去。
「追憶」の、岡田准一は富山県警の刑事。
人に言えない過去を持っています。
で、管轄で殺人が起き、男性の殺人死体を見てびっくり。
昨日、会ったばかりの幼なじみです。しかも、その彼は、事業がうまくいってなくて、金策のために、もう一人の幼なじみを訪ねる途中なんだと、話を酒場で聞いたばかりでした。
イヤな予感がします。
私も含めて(笑)。
その幼なじみが、彼の訪問を邪魔に思って、殺したというもの。
この3人には、決して人に言えない共通の過去があったのです。
片方は、資金繰りに困り、会社を潰したくない、家族を守りたい。
片方は商売がうまくいっている。新婚の奥さんも出産を控えており、幸せの絶頂。
こういうパターンは、ある絵が浮かんできますよね。
岡田くんは、どうかといえば、彼も過去を引きずっていて、そのコンプレックスから刑事という職業に就いて、捕まえた犯人をどやしつけたり、奥さんや母親に冷たかったり、理解のある上司にも心を開かず、爽やかな人とは言いがたいのです。
彼は、幼なじみとは、同僚たちには告げずに、独自に捜査というと、聞こえはいいけど、直接、もう一人の幼なじみに会いに行きます。
途中までは「砂の器」っぽい匂いがしました。
人間は、現在を守るためなら、手段を選ばない。
幼なじみも、利用するだけ利用するコマに過ぎないという悲しい生きものだと。
過去は変えられないのか?
この後のストーリーは見てのお楽しみですが、深いなぁ、とだけ、予告しておきます。
それにしても、この岡田くん、清張俳優になってほしいですね。「追憶」はオリジナルストーリーものでしたが、いつかは「砂の器」の刑事役を演じてもらいたいですね。
「砂の器」である必要はないですけど。
正義の人、というのが彼にはすごくあっていますね。
予告で「関ヶ原」の石田三成役を見たせいでしょうか?