今月から書いている下山事件ですが…
それぞれの説をまとめてみましたが、検証といえる程のことでは
ありませんが、気になる部分をピックアップしてみたいと思います。


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・大規模な人員整理をせざる得ない責任者の立場に置かれたことによる、
 初老期鬱憂(うつゆう)症による発作的なもの。

・総裁になる以前の運輸次官の頃から、下山氏は辞めたいとこぼしていた。

・事件前日に用件もないのにあちこちの要人に面会したり面会を要請し、
 「嘆願や脅迫が自宅に来る」と涙ぐんだりしていた。

・前日から当日朝(GHQより迫られた解雇発表の期限)までの下山氏の行動に、
 抑鬱を思わせるものが多々あった。



この4点についてを考えた時、だからと言って自殺だとは言えない気も
します。社会に出て年数が経てば経つほど、仕事の悩みも増えてゆき、
内容も濃くなっていくものかと思います。
社会人で仕事を辞めたいと思ったことのない人などいるでしょうか。
誰でも少なくとも一度は思うはず。ただ、『抑鬱を思わせるものが多々
あった』や、『涙ぐんだりしていた』などからは、精神的にかなり追い詰め
られていたことが分かります。

そして他殺説にあった、



・下山氏はことあるごとに「鉄道の仕事に就けて幸せだ」と言っており、
 大好きな鉄道で自殺をする訳が無い。



こちらを考えると、大好きな仕事に就いているからこその悩みも多くあり、
真面目な性格もあって悩んでいたことは確かでしょう。下山総裁という方
は、鉄道が大好きで、その愛する鉄道に関わる方達にもまた深い愛情が
あったのではないでしょうか。

「嘆願や脅迫が自宅に来る」という部分は当然、鉄道会社で働く者達から~
ということになります。愛する鉄道で働く者達を、人員整理をせざる得ない
というのは、それは辛いお立場だったことでしょう。


・几帳面につけていた手帳が6月28日で途切れていた。


まさにこの部分からは、気持ちの余裕が全くなかったことがよく分かります。
几帳面な人が手帳を書かなくなったということは、書けないようなことで
心の中がいっぱいだったのではないでしょうか。


そして鉄道会社で働いてる人に共通して言えることは、繊細で几帳面で
根が真面目な方が多いように思います。日本の鉄道は世界でも有名な
ほど時間に正確です。そして国鉄の総裁ともあろうお方ですから、何事に
対しても几帳面でキチンとしたお方だったのではないかと思います。
そのような方が、



・遺書がない

・轢断現場には下山総裁の、ネクタイ・めがね・ライターなどの所持品が
 どこからも発見されなかった。



遺書もなく自殺するでしょうか。
もし発作的に自殺を考えたとしても、突発的なだけに所持品などはありの
まま、そのままのはずではないでしょうか。それなのにネクタイや眼鏡が
発見されないとはどう考えてもおかしいです。



・足先が完存しているにも関わらず、革靴が列車により轢断されていた。


足は轢かれていないのに、靴は轢断されていたとはどういうことなのか。

話しは少し反れますが、例えば自殺をする時に靴を脱ぐという方がいる
ようですが、そもそもなぜ靴を脱ぐのでしょうか?
もう歩くことがない、靴は履かない、必要がないから?
玄関でもない場所に靴が綺麗に揃えて置いてあったら、すぐに自殺だと
思いますよね。ある意味、靴を脱ぐことでそのように知らせてるような
ところもあるのかもしれないなと思いました。


だとしたらどちらの理由でも、これから飛び込む方を前にしてその位置
から自分よりも後ろに靴がないといけません。自分より後ろに靴がある
のに、足は轢かれず靴だけが轢かれるのは位置が変ですよね。


そう考えると、



・発見された靴底に付着していた泥は現場の泥とは明らかに異っていた。


これとセットにして考えると、下山総裁は轢断現場へは自ら歩いて行って
はいない…そう考えるのが自然な気がします。


以上の点から、やはり自殺ではないと考えられるのですが、解剖所見から
も気になる部分が多数ありました。

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すみません(。-人-。)が、長くなってしまったので
続きはまた次回にあし

【これまでの記事】㊦㊦( ̄^ ̄
9月2日の記事⇒下山事件…1
9月3日の記事⇒下山事件…2
9月7日の記事⇒下山事件…3 私の推理&まとめⅠ
9月27日の記事⇒下山事件…4 私の推理&まとめⅡ



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