秋田から岩手に移動して、滝沢市、盛岡市のスナック、居酒屋のお得意さん回りをしての最終日。このまま、盛岡市を後にしてしまうには、何か物悲しいものがあった。やっぱり、ひとりは淋しい。かと言って、会いたい人もなく、(会いたいお客さんには、会ったから。)

今回、日にちが足りなくて、あっちもこっちも、回りたい所、心残りはあるけれど、先に入って来たスケジュールは、なるべく、変更することなく、こなしてゆかなくてはならない。

車のエンコに依って、1週間ずらしてしまった『喫茶デジャヴ』の顔出し。また、ずらす訳にはゆかない。後ろ髪引かれる思いで、盛岡を後にする。

が、その前に、昨日、偶然、『ゆっこ盛岡』の入口で、バッタリ会った『ふるさと歌謡クラブ』のママさんに会いたくなった。と、言うのも、お風呂は、午前1時までなんで、館内着に着替えて、入口フロント前の丸テーブルコーナーで、僅かな時間しか、お付き合い出来なかったから、心残りてあった。発表会が終わって、あとは、『そんぶり』(知らんぷり)・・・私には出来ない。

彼女は、夫婦関係のトラブルで、タクシーを呼んで、ここに来ていた。強気な捨て台詞(ぜりふ)を残して、飛び出て来たものの、やっぱり、旦那様が気になるご様子。恋する女の複雑な心境、乙女心、察することが、痛いほど、分かります。

今日は、『北上マース』へ直行。と云う予定を変更して、盛岡市みたけの居酒屋『翔』の後、月ヶ丘の『キタムラ写真館』へ急いだ。滝沢市の『誠』盛岡市の居酒屋『いろは』みたけの『翔』で撮った写真の焼き回し。それを、『翔』『いろは』『誠』の順に届けた。いち早くお届けして、皆さんに喜んでもらいたい一心でした。

『翔』は、駐車場に、しのぶさんと麻衣ちゃんがいたから、渡して来た。麻衣ちゃんが、早いんで、びっくりしていた。お父さんのしのぶさんも、『もう?』とびっくりしていた。

『いろは』は、マスターがカウンターの整理をしていた。『花の実のママに宜しくお伝え下さい。』と告げると、『道中長いから、気をつけてね。』と優しい言葉を掛けてくれた。

『誠』は、昼カラオケの営業終了なんで、ポストに入れて来た。封筒に走り書きで、メッセージを添えた。そして、その足で、ふるさと歌謡クラブのママに電話した。出なかった。彦一さんに電話した。出なかった。店の電話に電話した。やっと出てくれた。

『ママ〜。これから、帰るんだけど、顔見てから、帰りたいんだけど、行っても良いですか?』『良いよ〜』

着いて『下のお店(養老の滝)のメニューありますか?何か注文して、ここで食べてから帰りたいんですけど。』前にも、2階までお料理を配達してもらって、皆で食べた事があった。すると、『じゃあ、ふたりで食べに行くか。』とママ。2階から、階段を下り、外へ出ずして中から養老の滝の店内に通じる道を通って店内へ。お店の中は、もの凄く混雑していた。短いカウンターに男性がひとりと二人組。中間に座った。

私のお気に入りメニューは、こちら  ダウン


ママはしょうゆラーメンを頼んだ。ふるさと歌謡クラブに着いた時、昼カラオケの『ブティック青山』で知り合ったあいちゃんと、踊りの先生が来ていて、私はトイレが忙しかったので、行って戻ると、もうおふたりの姿はなく、ママの姿もなかった。私は急いで階段を駆け下りて、3人の姿を探しましたが、見当たらず、暫く2階のお店に戻って待ってると、ママが、『ごめんね〜。』と言って戻って来た。

『あの2人はどうしたんですか?』逃げる様に帰ってしまったんで、張り合いがなかった。実は、ふるさと歌謡クラブのママに電話した直後、あいちゃんのご自宅に電話した。『一緒に行きませんか?』と誘いたかった。そのあいちゃんが来ていたんですから、嬉かった。なのに、トイレに行ってる隙に帰ってしまった。こんな淋しいことはない。

『電話してって言ってたよ。』とママ。養老の滝に着いて間もなく、ママが忘れ物を取りに行ってる間に、あいちゃんに電話してみた。『ごめんね。踊りの先生と一緒に来てたからさあ。』とあいちゃん。『一緒に過ごせると思ってたから、残念でしたよ。』と私。『じゃあ、タクシー呼んで今から行こうか?』とあいちゃん。

養老の滝で食べ終わる頃、あいちゃんが現れた。『ごめんね、タクシー混んでて、なかなか来なかったの。』とあいちゃん。食事を終えた私達は、又、元来た秘密の通路を通り、ふるさと歌謡クラブの2階のお店へ。しばし雑談の末、あいちゃんを送り、ゆっこ盛岡に来ましたが、ふるさと歌謡クラブのママは、前日の騒動が尾を引いているのか?会話していても、旦那様を気にして、うつろな表情をしながら、電話していた。

『なんで、出ないんだよ〜。』とポツリと呟いて、女心を覗かした。ようやく相手が出た模様で、『今、めぐちゃんが来てるの。代わるから。』急になんて話したら良いのか?分かりませんでしたが、事情をご説明した。

『このまま、盛岡を後にするには、淋しくて、おふたりの顔を見てから、帰ろうと、思ったんですよ。お会い出来なくて残念です。明日は一関だから、北上まで行ってれば、楽だから、北上マースまで行って泊まるか?ゆっこに泊まるか、今、迷ってるんですよ。北上行くなら、もう直ぐ出なくちゃいけないし。』と私。

すると、『こっちで、ゆっくり寝て行った方がいいよ。』とマスター。なかなか帰りたがらないあいちゃんでしたので、せっつくのも、可哀想だし、折角会えたから、慌てずに、ゆっこ盛岡に泊まる事にしました。おやすみなさい。


最後に

最後に、ひとつ言えることは、男も女も、仲違い(なかたがい)しちゃ、損だってこと。人はひとりでは、生きられない。ふたり揃って、やっと『人』と云う字になれる。立場の違う者同士、お互いを理解し、尊重しあって、助け合うのが、真の人間の姿。これからも、助け合って、生きていけたらと、真に願っております。

男は、女を大切にしてほしい。不幸にしてほしくない。母は強くても、女はデリケートで、傷つきやすく、涙もろい。優しい言葉を掛けてほしい。優しくしてほしい。誰かに寄りかかりたい。甘えたい時もある。だから、優しく受け止めてほしいものです。女は待つ身の者です。