以前お客様で イタリアンレストランを営むシェフがいました
いつも油とクリームの匂いがただよってました
顔は イタリアンとゆうよりは 屋台のおっさん
私は シェフに「イタリアンやめて ラーメン屋にしたら!」って
よく言ってました 笑
髪を切りながら シェフをどうにか イタリアン顔にしようとがんばってましたが
顔は ゴルゴにしか見えませんし
顔は修正不可能
見た目そんなシェフですが いつも真剣にメニューの事 店の事考えてました
そんなお店のいろいろを話ながら
シェフは涙することもありました
そんなシェフを知っている人は 何人いるだろう・・・・・
オープン始めのクリスマス
「たくさんのお客さんが 食べに来てくれ儲けさせて頂いた」と涙してました
その後もシェフは いろんなことに試行錯誤しながら がんばってました
でも不運なことに 倒れてしまい 病気に
透析しながらの生活と仕事の毎日
それでもシェフは屈せず だったのですが
昨年始めごろのシェフは
何を言っても否定的でした
その後は 私が独立することで会うことがなく
「がんばって」のひとことで・・・
うわさで お店を閉めて
ちがう町で 鳥がメインの居酒屋とコラボでイタリアンをしていると聞いて
知人と「シェフに会いに行きましょう」と言っていたやさき
亡くなったらしいと耳にし
真相が知りたく シェフが働いている場所にいきました
心筋梗塞で 昨年12月31日に亡くなられたと
そのお店はシェフが入ってから お客さんが増え始めていたそうです
それを聞いて「ほっと」して「よかったぁ」って思えました
おそらく無理してたんだろうなって思いましたが
イタリアンに懸ける情熱 悔いは無いだろうと・・・・
人は 死ぬ事を前提に生きてる人って少ないと思います
長寿であろうが 短命であろうが悔いなく生きたいと思います
シェフに出会えた事 感謝します