続きです
創作ダンスは、普段の体育と違って自由に動けます。
班ごとに音楽に合わせて振り付けを考えるのですが
メンバーが仲良しばかりで楽しい。
お題は、花の妖精…みたいな感じだったと思います。
ひと月くらいかけて、班ごとに完成したダンスを
別の班が見て、感想を言い合う事になりました。
私の班も踊りました。
想像力が人一倍たくましい私は
心も花の妖精になりきれました。
踊り終わって、私以外のメンバーには次々と
ここが良かったとか、悪かったとか、意見が出されました。
でも、私にだけ誰も何も言ってくれません。
私はどうだった?とたまりかねて聞くと、別の班の一人の子が
「なおちゃんは、地引網をひいてるみたいだっだよ。」と言いました。
地引網? じびきあみ?
「えーっ!うそーっ!何でそんな事言うんよ~」
と、思わず言い返すと
「あ、ゴメン、ゴメン」と謝ってはくれましたが
かすかに笑っているような・・・
同じ班のメンバーに
「みんなも、そう思ってたん?」と聞くと
申し訳なさそうな表情で
「なおちゃんも、頑張ってたし・・・」と答えにならない答えが返ってきました。
地引網ひいてるって・・・漁師やん
花の妖精達のなかで、1人だけ漁師やったんか・・・
もう、怒りたいのか、泣きたいのか、恥ずかしいのか
分からなくなりました。
花の妖精のつもりの私が、漁師に見えた振り付けは
変更になりました。
続く