昨日、初めて訪れた場所でキャリーケースを引き、スマホ片手に目的地を探していた。
灼熱の炎天下、日傘も差していた。
交差点で信号待ちのとき、どの方向へ行けばよいのか地図アプリを見ながら体を回転させた。
次の瞬間、ゴロゴロゴロという音の方へ目を向けると、交差点内へ勢いよく転がっていく私のキャリーケースとそれを追いかけて走る男性の姿が目に入った。
信号待ちでキャリーケースから手を離した場所が傾斜していて転がり、先に信号待ちをしていた男性が咄嗟に助けようと走り出してくれたのだ。
この状況を認識するまで1秒はかかったと思う。
認識した瞬間、「いいです!」と叫んでいた。体は固まっていた。
いいですってなんだ?
男性が危ない
車が来たら轢かれてしまう
そんな気持ちだったと思う。
幸い車は来ずに、私のキャリーケースをキャッチしてくれた男性はニコニコしながら無事に戻ってきてくれた。素敵な笑顔だった。
なんてことだろう!!
命懸けで見ず知らずの他人の持ち物を救ってくれた。
考える間もなく走り出してくれたに違いない。
なんてことだろう!!
思い出しても泣きそうになる。
その男性がこの記事を読むことはないけれど、心から感謝いたします。
この出来事を忘れることはありません。
そして今後、移動中はキャリーケースから手を離さないことを心に留めます。