ちんたらちんたら、考えてたら、眠れないのである。
そしたら、思い出しちゃって、こんな時に思い出すぐらいだから、きっと書いて整理をした方がいいのかな、と思ってみたりしたのです。
もしよかったら、お付き合いください。
ウチが大学生の頃。
家庭教師のバイトをしていたことがあります。
本当に良くできる子に教えるのは楽しくて、ぐんぐん理解していく様が嬉しくて。
わかったよ!!と言ってもらえるのが本当に楽しかった。
しかしまた。
勉強に不向きな子もいて。
どう教えたらわかってもらえるのか、わからなかった。
最後まで教えられずに申し訳ないと、今頃思うのです。
とある姉弟に教えていた期間があります。
お姉ちゃんは、いわゆるその当時のイマドキの中学生で。
かなり個性的な字を友達同士で開発して、それでノートを取っていたんだけど、
読めなかったなぁ( ̄ー ̄;
「友達同士だけにしてね。テストの答案とか、これで書かないほうがいいよ。センセイ頭固いから、読めないと思うよ」
と注意はしておいたけど。
まあ、普通の子でした。
弟くんが、勉強に不向きな子で。
どういったら、わかるだろうかと、毎回、頭をひねりました。
中学一年、正負の計算。
まず、これが解けないと、これから先が、非常に危険な状態になります。
「とりあえず、とりあえず、マイナスかけるマイナスはプラスになるの。これはねぇ、もう、理屈抜きで覚えて!!」
これだけは、覚えてもらいました。
マイナスの足し算は、0地点からプラスマイナスに進める座標のような、ノモサシを書いて説明。
理解してくれた!!!!
と、思っていました。
テスト直後の授業では、本人もかなり自信満々。
「俺、90点ぐらい取れると思うよ」
ウチもやったぁと、思いましたねぇ。
だから、本当に90点取ったら、ご褒美に何か買ってあげると約束しました。
何買わされんだ?と戦々恐々としつつ、期待してましたよ。
結果は、惨敗。
ショックでしたねぇ。
いや、きっと、本人の方がショックだったと思いますが。
ずぅ~っと、言い訳してましたねぇ。
「マイナス忘れたんだって、うっかりだって。」
・・・それが、命取りになるのだよ。
もしかしたら、本当はきちんと理解してくれていなかったんじゃないかと思いました。
だって、正負の計算で、マイナス忘れたら、ただの足し算ですから。
もう一回教えたかったんですけどねぇ、学校の授業は先に進んでますし、本人が大丈夫だと言い張るし。
今のウチだったら、有無をいわさず、もう一回やってたかもしれませんねぇ。
その頃のウチは、強く出れなかったんですね。
それから少しして、家庭教師をやめると言われました。
ウチは彼にわかることの楽しさを、答えが合っていた時の嬉しさを伝えられませんでした。
その後もウチはその町に何年か居続けました。
夏のある日、
なんとなく見ていた夕方の地域のニュースで
彼が水の事故で命を落としたことを知りました。
そして、その頃のウチは、まだ全く成長していなくて、
ウチなんかが行ったって、迷惑じゃないか、覚えていないだろう、どうしていいかわかんないし。
自分に都合のいいように言い訳をして、
お線香をあげに行きませんでした。
実際、ご家族的には本当に覚えていないかもしれないし、迷惑かもしれない。
今でもわかりません。
けど、一時だけでも係わった、自分より年下で、どうにもこうにも手を焼いた、
自分より先に行ってしまった彼を
今になって思い出したのです。
答えはいつ出るのか。
うっかりで見落としたマイナスは、修正できるのか。
さぁ、後悔しないように生きよう。