ウチには母が3人いると思っている。


一人は本当の母。

一人は見て戴いているかどうかわからないが、北の大地の母。

一人はここ3年ほど、とても良くしていただいて、「わたしの娘なんです!」なんて言ってくださる母。


自分はとても幸せに過ごしている。



今日、母方の実家の祖母が、ちょっとやばいと連絡があった。


自分は飲みに出ていて、連絡がつかなかった。


両親と妹は病院に駆けつけていた。

そのまま、

母は、実家に残ることになった。



祖父母は、母を可愛がっていた。

末っ子だから。

「○子(母の名前)はいつ帰ってくるのか?」

来たら来たで

「○子、今日は泊まっていくんだよね?」

うちの家は商売をしているので、母は次の日には店に出なければいけない。

「おばあちゃん、帰らなきゃいけないんだぁ」

「そうか、残念だなぁ」



母方の祖父はウチが生まれた時、とても喜んでくれたらしい。

母が産んだ子供だから。

その祖父はウチが3歳の時亡くなってしまっている。


嫁に出してしまったらその人は、自分の娘、というよりは、そこの家の人になってしまうのだろうか。



元旦の日、祖母を見て、泣いてしまった。

祖母は脳梗塞で体の自由がきかなくて、寝たきりになってしまっていた。

ウチのことも、妹のこともわからなかった。

でも、自分がお腹を痛めた母と叔母のことはわかっていた。



自分が迷惑をかけていると思っているのだろうか、

負担になっていると思っているのだろうか

意識がもどると、

「困ったなぁ、困ったなぁ。」

そう言っていた。



祖母は意識を取り戻したらしい。



祖母は、母がいる間に、逝ってしまいたかったのだろうか。

でも、祖父に戻されたのだろうか。

叔母の子供(ウチとは、いとこ、祖母にとっては内孫)がお店を開店するらしい。

見届けろと言われたのだろうか。



父と妹は帰ってきた。

明日には店を開けなければいけない。

ウチは明日も約束があった。



母は残っている。

母は大丈夫だと言った。



自分には何ができるのだろう。