京都三条のスタバの道を挟んだ向かいで、路上ライブに出くわした。観客はパラパラ。曲が終わって拍手すると。こちらに話しかけてきてくれた。「63歳で、若い頃からずっと歌ってるんですけど、この年からだって路上ライブをやってだめなことはないから、始めたんですよ。今日で三回目です!」 マイクには、レパートリーが30曲程書かれた紙が貼られていた。「どれでも選んでください、歌いますから。」と。〈遠い世界に~旅に出ようか~♪〉途中風が強くなって紙が飛んでしまいそう。60歳位のおじさんが缶ビールを差し入れて、重しがわりに紙の上に置いた。いいとこあるなぁ、彼も同世代っぽい。あの人も若い頃に歌ったんだろうなぁ。氷の世界、神田川とかね。風に吹かれながらいい気分で聞いていたら、突然お巡りさんが3人もやってきて、「ここではライブしないでください!」 おじさんは、「なんで?うるさいなら拡声器無しでやるよ、それもだめなの?」 「はい、だめです。」 「えっ?ギターで歌うだけだよ? ただ歌うだけなのに、何故だめなの!」 
だんだん険悪な空気・・・。すると、さっきの缶ビール提供したおじさんが間に入って、「まぁまぁ、それぞれ立場ってもんがあるから、今日のところは、いやだろうけどやめといて、また明日歌えばいいんじゃないの。」 と。警官は去り
63歳と缶ビールのおじさんは一緒に座り、全くつまらんという顔で何やら話していた。慰めてたんだね。二人ともいいなぁ! 
さて、こちらの60歳は、明日ハローワークに行くのです。