題名『刹那』


それはきりりと痛みがあって

ぎゅっと心臓、絞めつけて

まるで悠久のようにも感じ

ぱっとこの手をはらいのけ


それはせつないお別れであり

きんと冷たく拒絶して

ぽろり涙のながれる時間

それでもふたたびつかみたい


あなたへの思い

それに名前をつけたなら

きっと「刹那」が合うでしょう

病院のベッド

そこであの世にあらがって

私の愛が生きている


それは夜中に電話があって

どきっとしてから記憶がない

月は夜空でのんびりしてて

体の震えが止まらない


あなたへの思い

いつも最後を意識して

会えば「刹那」がそこにいた

病院のベッド

だけどあの世はまだ早い

私の愛を抱きしめる