2つ目のさみしいお別れは
長年お世話になった方が亡くなられたことです。
もう96歳でまさに大往生。
本人はまだまだ生きる気満々でした。
私も100まで生きるんじゃないかなって思ってました。
2年くらい前にも お医者さんにもう長くはないから
ご家族の方と最後の対面しておいた方がいいと
言われて
みんなが あぁもうダメなんだなって完全に死ぬムードだったのに
なぜか生き返って ここまで生きました。
ご家族も『なかなかしぶといな』と笑って言えるくらいの雰囲気でした。
その2年前は2~3週間ほどの入院だったのですがそれで
歩けなくなってしまってずっと寝たきりでした。
そこからは病院を転々。
じーちゃんは憎まれっ子で
先生やご家族はいつもゾンザイにあしらってて笑
ご家族にも
スイちゃんだけしか(じーちゃんと)話してくれる子おらんのよ笑
ってよく言われてました。
それすらネタになるくらい ほんとじーちゃんは適当にあしらわれた。
みんな、じーちゃんに冷たくないですか?
って聞いたら
えーねん、えーねん
って笑
朝、職場に行ってじーちゃんにあったら
いつも
『(仕事)よろしく頼む。』って言われるんですよね。
その言い方がなんというか侍みたいに言うんです。
あんまり感情表現が上手じゃない、
不器用な人なのかもしれないなぁなんて思ったりしてました。
電車が遅延して仕事に遅刻して行ったとき
じーちゃんに
『何してるんや!早く仕事しなさい』って怒られたことも
みんないい思い出です。
葬儀にも出たかったけれど
先生に、家族だけでするからスイちゃんはいいよ って言われて
もう最後にお別れできないのかな…と思ったんですけど
葬儀場は職場の隣の駅なので
葬儀の前日に先生にお願いして お線香だけあげに行くことができました。
綺麗なお顔していました。
よろしく頼む。
またじーちゃんがそう言ってるような気がしました。
はい、わかりました、よろしく頼まれましたっ
最後にお別れすることができてよかったです。
心からおじいちゃんのご冥福をお祈りします。
長い間ありがとうございました。
そして残されたおばーちゃん。
まだまだ長生きしてほしいです。