「パスウェイ」ディレクターエリック・レイサムさん:

「分け隔てない教育機会を」
 

パスウェイのディレクター、エリック・レイサムさん

 UCLAエクステンション「パスウェイ」で、2006年

からディレクターを務めるエリック・レイサムさんは、

「人前でしゃべることも、人前に立つことすらできなかった

学生たちが、親元から離れて自立し、学校生活を通じ自尊心を

高め、それぞれの夢や目標を実現させていく姿は大変誇らしい。

そこに、障害の有無は関係ない」と熱く語る。

 レイサム・ディレクターは、今後同プログラムがさらに

充実し、知的障害や発育障害のある学生たちにもより多くの

教育機会が与えられることを望む一方で、パスウェイとしての

最終ゴールはさらにその先にあると話す。


 「われわれの最終目標は、パスウェイと呼ばれる特別

プログラムをなくすこと。障害の有無や程度にかかわらず、

『学習したい』という意欲のある人には誰でも教育の機会が

与えられるべき」と述べ、障害者と健常者の分け隔てを

なくし、障害のある学生にも大学やカレッジでクラスを

受講でるようにすることがベストだと述べた。


 その成功例として、K12(幼稚園から12年生まで)で

広く活用されているグループワークや視覚効果、テクノロジーを

駆使した授業を挙げ、これらを大学やカレッジレベルにも

取り込むことで、障害者にもより多くのクラスが受講可能に

なるとした。


 ほとんどの大学やコミュニティー・カレッジには、障害の

ある学生にさまざまな支援を提供する部署がある。UCLAにも

「OSD」(Office of Students with Disabilities)があり、

それぞれのニーズに対応している。レイサム・ディレクターは、

「これから15年、20年とかかるかもしれないが、将来、

知的障害のある学生たちが、パスウェイの支援なくして直接、

UCLAのクラスや大学のさまざまな活動に参加できることが、

われわれの目指す道」という。
 


 プログラム概要
 
 パスウェイが提供するのは

(1)学問成功力

(2)健康と栄養学

(3)人間関係とセクシャリティ

(4)キャリア・ディベロップメント

(5)資金管理

(6)時間管理と組織能力

(7)ポートフォリオ作成

(8)クリティカル・シンキング―

の8クラス。修了証書を取得するために学生はこの他、

UCLAエクステンションやUCLAレクリエーションなど

から選択科目を受講する必要があり、2年目には就職準備

としてインターンシップもある。


 卒業生のうち75%は(2011年12月現在)、ルーム

メイトなどと一緒にアパートに住み、仕事をしているか、

引き続き大学でクラスを履修しているという。


 パスウェイに関するその他詳細は、

UCLAエクステンションのホームページで―
 www.uclaextension.edu/pathway


羅府新報2012年1月1日号より転載




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