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実は三週間前から生理が止まらなかった。
一週間弱続いて、終わったかと思いきや、数日後また普通に生理が始まる。。。

もともと生理不順な体質だったので、二回目は何かおかしくなったのかなと思って普通に過ごしていたが、二週間過ぎて今度は三度目の生理が始まった。
かなり血が足りなくなってきているのか、何をしていてもフラフラする。
職場の同僚がバイクで事故って骨折したこともあり、普通より多めにシフトが入っていたで疲れていたのかもしれないけれど、先週の土曜日、普段ありえないほど早い早朝7時(!)に起床してかなり体調が悪いのを感じた。

数年前、腎臓と肝臓をひどく壊した経験が物を言ったのか、すぐさま病院へ行かないと取り返しのつかないことになりかねないと感が働き、まだ皆がベッドで夢をみているだろう時間に産婦人科をネットで調べまくる私。

土曜日だということで殆どの病院が閉まっている中、一つだけ私の電話を親切に受け答えしてくれ、大きな病院にいる先生の携帯電話番号を紹介してくれたクリニックが!!!!
すぐさま電話をかけてみると、今すぐにタクシーで来いと言う。

体調がおかしいだけだと思っていた私だが、先生の受け答え方を聞いているうちに、ただ事ではないことを感じ取った。

アテネの中心近くにある大きな産婦人科。
お腹に子を宿している妊婦がウヨウヨ、旦那とおぼしき男性と手を取り合ってユタユタ歩いている。

私は一人、体に何が起こっているのか判らない不安とこれからどんな検査をされるのかの不安でいっぱいだった。

先生は毎30分ごとぐらいに私の携帯電話に連絡してきて、何も食べるな、飲むなと指示してくる。
待合室で待っていると、手術用の青いシャツを着た先生が私を呼んだ。
ウルトラスキャンというものをするらしいことは分かったが、その結果によりけり、手術の必要もあるかも知れないと言う。 すぐに個室に通され、生理中だというのに真っ裸にされ前の開く患者用のものを羽織らされた。
ベッドに横たわっているとゴテゴテした機械が運ばれてきて、手足と足首に機械の末端がつけられる。すぐに点滴、脈拍、心拍を測られ、ウルトラスキャンが行われた。 

いろいろ説明はあったのだが、こんな事態になるとは想像もしておらず正直言って、なされるがままの私。

先生によると、生理が止まらないのはホルモンバランスが崩れているせいで、なおかつ左の卵巣近くに血の塊があるという。 すぐさま除去手術を行うと言われた。。。。
ショックーーーー。 
そのまま真っ裸で点滴を看護婦に持ってもらいながら、トイレを済まし、手術室へと続く廊下をヒタヒタ歩く私。

大きな部屋の中心にお産をする時の様なベッドがあるのは分かったが、その周りに約十名の医者や看護婦達と機械らしきものが並んでいる光景に不安と恐怖に襲われた。 彼らは私に色々話しかけてきて落ち着かせようとしているみたい。 何がなんだか分からないうちに点滴から麻酔薬らしきものを注入され、紹介された麻酔医が量を増やすように指示する。。。。


実は私の記憶はここからまったくない。


気がつくと私はもうその手術室にはいなかった。
手術室の隣の部屋のベッドだということはガラス窓から見える光景で分かったが、先生が私の手をとってニッコリ笑っているのを見てから、ああ終わったんだ、麻酔で手術中自分は眠っていたんだなとこの時理解する。
ということは、誰かが素っ裸で意識の無い私をわざわざ運んでくれたのだ。 自分では信じられない光景を想像しようとするが、写真でもない限り到底無理。。。

「。。。よくよく考えてみると以前にも、意識が無くなったことがあった。 
体調が異常に悪い時コンサートへ行って数千人に取り囲まれる中気分が悪くなり、嘔吐、意識不明。
その時は、言われてからやっと自分の意識が跳んでいた事を知った。 
とても不思議な感覚。」

現実に戻ると、先ほどいた先生が去り、その日まだ仕事に行かなければならない事を思い出した私は、睡眠薬でボーっとしていたのだけれど何とか立ち上がって廊下を歩いていく。
監視役の人が私を見つけ、まだ横になっていないといけないと説得するけれど兎に角仕事場に行かなければならないと言うと、車椅子で私の洋服の置いてある部屋まで連れて行ってくれた。

時間にまだ余裕があると分かった私はその部屋のベッドに自分で歩ける様になるまで横になっていると、看護婦が見たくないものを持ってきてくれた。。。

請求書!!!!

金額は 960ユーロ!!!!

眠たくて疲れて堪らない日々、LAZYな自分に鞭を打って仕事をし、夏を楽しみたいが為に貯金してきたのに。。。
数時間で、ものすごい大金が財布から逃げて行った。

先生からはまた今週、来院するようにと指示が。。。 


健康第一と言われる理由が身に沁みて分かった経験でした。
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