新聞記事より抜粋:
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[ウェリントン 27日 ロイター] ニュージーランドの動物園で27日、飼育員がホワイトタイガーに襲われ、死亡した。
事件があったのはオークランド北方のワンガレーにある「ザイオン・ワイルドライフ・ガーデンズ」。2人の飼育員がおりを掃除しようとしたところ、1人がホワイトタイガーに襲撃されたという。
ニュージーランド通信(NZPA)によると、もう1人の飼育員が救出を試みたが、助け出すことはできなかった。
事件は複数の来園者の目前で発生。動物園は閉鎖され、ホワイトタイガーは殺された。
珍しいライオンやトラ42頭を飼育する同動物園ではことし、別のホワイトタイガーが飼育員を襲い、足に傷を負わせる事件があったばかりだった。
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虎が狩りをするのは本能であって、それを飼って金儲けしているうえ不注意な行動をした人間が悪いのに、なぜこの希少動物ホワイトタイガーは殺されなければいけなかったのか意味が分からない。
もともとホワイトタイガーは遺伝子の奇形種で、野生では生きていくのが難しいと言われており、彼らは真っ白で美しいからという人間の嗜好で無理やり繁殖させられ世界中の動物園やサーカスで取り扱われている。
なくなった飼育員はお気の毒だが、人間により命を与えられ、自由を奪われた上にただ野生の本能のまま狩りをしようとしたホワイトタイガーが殺されたのはもっと気の毒だ。 
人間が命を与えたトラだからそれを都合が悪くなれば奪う権利もあるというのだろうか。

大体、前例が同動物園であったにも関わらず最悪の事件を生んでしまう結果となったのはそもそも人間のミスと不注意のせいではないのか。 餌をやり、面倒をみているのだからしっぽを振って猫なで声で甘えてくるとでも思っていたのだろうか?

金儲けの為に野生から無理やり狭い環境に移され、金儲けの道具としてしか扱われていない動物が山ほどいる。
実際、教育の為の動物園というのはおもてズラ。 野生を奪われた動物を物としてしか扱わず、本来の姿で行動すればすぐに殺してしまう。 動物園では動物の本来の姿なんて見ることはできない。 自由を奪われ四六時中眺められる為にストレスが溜まり精神異常になった哀れな動物がほとんどだろう。

傲慢、自己中、軽率、トンチンカンな人間こそ教育の為に人間園で展示されるべきではないだろうかと思う。
それこそ学ぶものがたくさんあるだろう。

この事件から分かるように、動物園は種保存の旨趣を除きほとんどの場合、ただの見せ物小屋であるのは明白。youtubeのこんなビデオのほうが彼らについて教えてくれるものが豊富であることはその証明でもある。