見た日 : 2024.8.25.
見た場所 : 長野県松本市 まつもと市民芸術館・主ホール
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 1299年、フィレンツェ。資産家のブオーゾ・ドナティが亡くなる。親戚たちは遺産の分け前があることを期待して悲嘆に暮れて見せる。ところが見つかった遺書によると遺産は全て修道院に贈与されることとなっている。
 ブオーゾの甥、リヌッチョは婚約者ラウレッタとその父ジャンニ・スキッキを呼びにやる。親戚たちはよそ者、田舎者と見下していたジャンニ・スキッキに相談する。
 折悪しく往診に来た医者をブオーゾの口まねで追い返すことに成功したジャンニ・スキッキの発案で、ジャンニ・スキッキがブオーゾ役を演じて新たな遺言書を作ることになる。公証人と証人を呼ぶ。親戚たちの希望通りの遺言書にしようというのだ。
 ニセの遺言書を作った者、それに関わった者は片手を切り落とされてフィレンツェ追放。と、ジャンニ・スキッキは親戚たちに覚悟を迫る。
 ブオーゾに変装したジャンニ・スキッキは、修道院にはわずかな金額を寄付、現金は親戚たちの希望通りにしておいて、最も価値のある「ロバ、邸宅、粉挽き場」をジャンニ・スキッキ(自分)に譲るという遺言書を作成することに成功する。
 親戚たちは「泥棒」「裏切り者」とカンカンに怒るが、ジャンニ・スキッキに追い出される。
 若いリヌッチョとラウレッタはそんな騒動はどこ吹く風と2人の愛を確認している。ジャンニ・スキッキが観客に向かって口上を述べて幕。
 

 

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 「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」の頃から行ってみたかった。2015年からは「セイジ・オザワ 松本フェスティバル」と名を変えたが、ようやく行くことができた。

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 知ってる曲があったぞ! へえ、こういう場面の歌か。
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 歌手の声がオーケストラに負けてる時があったと思う。歌手の声が弱い? それともオーケストラが頑張りすぎた? 私はオペラどころか音楽全般に明るくないので分からないけれども。
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 あらかじめ調べてみたら1時間ほどの作品だった。公式サイトにも「公演時間:約1時間(休憩なし)」とあったし。
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 そのつもりで帰りの電車を押さえておいたら、オペラ上演の前に楽器の楽しい紹介が30分! じゃあ公演時間は1時間じゃないじゃん!! 終演予定時刻を書いておいてほしかった。
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 終演後、すぐにスマホの電源を入れて帰りの電車を遅いのに振り替えようとしたが失敗、大慌てで松本駅まで急いだのであった。
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 いいんですよ? 楽しい試み、フェスティバルらしい出し物だったと思います。でもね、書いといて。おそらくみんな終わった後の予定があるんだから。