会期 : 2024.4.24~6.30.
見た場所 : 東京 世田谷美術館
◆◆◆◆◆
 

 

 

 世田谷美術館へは様々な行き方があるが、用賀駅からバスで行ってきた。
     * * *
《構成》
   第Ⅰ章:1941生活展―柳宗悦によるライフスタイル提案
   第Ⅱ章:暮らしのなかの民藝―美しいデザイン
     ―1:「衣」を装う
     ―2:「食」を彩る
     ―3:「住」を飾る
     ―topic:気候風土が育んだ暮らし―沖縄
  第Ⅲ章:ひろがる民藝―これまでとこれから
     ―1:『世界の民藝』―新たな民藝の世界
     ―2:民藝の産地―作り手といま
     ―topic:Mixed MINGEI Style by MOGI
     * * *
 展示室の前後に撮影可能な、民藝を暮らしに組み込んで見せたスペースがあった。
 

 

 

 

     * * *
 全国各地の生活用品が展示されていた。構成の見出しとしては出ていないが北海道のものも紹介されている。
 

厚司(アットゥシ) 北海道アイヌ 19世紀

※百科事典の「アツシ」の項に「アイヌの織物,またその布で仕立てた衣服をいう。

アイヌ語のアットゥシの転訛で,厚司とも書く。」とある。

 

 自在掛(じざいかけ)という物を初めて(意識的に)見た。自在鉤と同じかと思いきや、自在鉤を吊す物のようだ。
 東京国立近代美術館の話では「かつて田舎の民家の炉端で使われた『自在掛(じざいかけ)』。鍋を釣るための民具です」と、手仕事フォーラムでは「恵比須と大黒とは自在鉤を吊り下げるための木製の鉤を言います。自在掛または空鉤とも言います。自在鉤は囲炉裏、竈の上に吊り下げて、それに掛けた鍋、釜等と火の距離を自由に調節出来るようにした鉤です。つまり、家屋の梁にまず恵比須または大黒を縄で吊り、この恵比須または大黒に自在鉤を吊ることになります。」と紹介している。囲炉裏やカマドで使う道具だ。
 ネットでは掛け軸の高さを調整する道具とするサイトを多く見受ける。
 

自在掛(大黒) 北陸地方 江戸時代 19世紀


     * * *
 1Fと2Fに分かれていたので、1Fを見終わった時点で館内のレストランにて早めの昼食を取った。案の定、店を出る頃には入店を待つ長い列ができていた。
 

 

 

 帰りは徒歩で用賀駅まで戻った。バスの本数が少なくタイミングが合わなかったし、歩いても20分程度だし。