おはようございます!!
10代の後半、これからどう生きて行こうか呻吟し彷徨していました。
横には駆け落ちしてきた同い年の女がおり、仕事もやる気が起きず、
酒を飲んでは図書館で本を借り、本を読みあさっていました。
特に痺れたのはワリエワと同国のロシアの文豪フョードル・ドスト・エフスキーでした。
あまりに緻密すぎる人間の心模様の複雑さをこれでもかと描く文豪の作品は、退廃的な生活
を送る能力の乏しい10代の迷える心に稲妻のように響きました。
ワリエワ
ワリエワのように
わたしはそんなに好みませんでしたが(長編すぎるので)、氏の有名な作品
「罪と罰」にて、たしか頻用されていたフレーズを数十年ぶりに今、ワリエワを見て
思い出しました。
「唯一、一切の美」
と言うフレーズが主人公のラスコニー二コフ(でしたっけ。)が犯罪を肯定するために
頻用されていたと思います。
10代の当時、ドストエフスキーのことを友人に語るのに、「ドストは...」「ドスト」と略して言っていた(笑)
数十年ぶりに思い出して、今一人で大笑いしました。
「ドスト」
フランスの純文学、ロマンチシズム、ウィクトル・ユゴーなども好んでいました。
全く顔に似合わない嗜好。
しかも、ラーメン屋や、居酒屋に(つぼはちが多い)行くのさえ常に小脇に本を抱えていた(笑)
ラーメン屋でビールを飲みながらも、ドストや、マルクス主義哲学、マルクス入門、共産党研究、トルストイ、
ユング入門などテーブルに置いていた(笑)アホだ......。
いや、当時飲みにきて誇らしげに携帯電話やブランドハンドバックをテーブルに置くよりは見所があるかも(笑)
中身が薄っぺらどころか、何もなかった10代の精一杯の虚勢だったのです。
ワリエワ.....
僕にも青春はあった。
ワリエワ....君は青春を今生きている。
当時「ゲーテ」も嗜好にあい、「ゲーテの詩集」もよく読んでいた。(笑)
感化されて、自分でも女が働きに行っている間詩を書いていた(笑笑)