広がるお茶の世界☆藤枝おんぱく in『真茶園』其ノ一 | ジャッキーの酔発見

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今年の春に、わが街藤枝市では
『藤枝おんぱく』と銘打って、市内に昔からの伝統あるお店、お寺や神社等、受け継がれてきた技術や知恵に触れ、もっともっとこの素晴らしい文化を知り大切にしてもらおうと企画した、体験型プログラムのイベントを開催したのです(o^^o)

〝おんぱく〟とは、〝温故知新博覧会〟の略で、親しみやすいように名付けられたそうです☆


そこで自分が目につけたのは日本酒と同じくらい日本を象徴する〝お茶〟に着目し、このお茶の世界を垣間見ようと藤枝は茶町にある『真茶園』さんにお邪魔しました♪
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こちら真茶園の八代目当主である松田さんは平成6年に開催された利き茶の全国大会で優勝した経歴の持ち主だそうです(;゜0゜)
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この講座のはじめに、お店の歴史や茶文化などの説明を含んだ挨拶をしてくれました☆


会の進行役にはこちらのお店の店長で、茶審査最高段位である10段をお持ちの小泉さんが取り仕切ってくれました♪
その10段の段位も、全国で11人しかおらず、現役(45歳まで)では小泉さん含む4人しかいないというからその実力たるや凄いものがあります!!((((;゚Д゚)))))))
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お店の方の紹介が終わり、さっそくお茶の基本について教えていただきました☆
まずは深蒸し煎茶と浅蒸し煎茶、そして産地による特徴の話をお茶菓子等を食べながら聞くことができましたよ(^-^)/
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茶葉の色や手触りも浅蒸し、深蒸しにより明らかに違うことが分かり、新しい発見としては、深蒸し茶のほうが味も香りも濃いものとばかり思っていたのですが、香りに関しては圧倒的に浅蒸し茶の方が香り立つんですね♪


もちろん、浅蒸し茶の方が深蒸し茶に比べて色の見た目の通り、渋みや味わいの濃さという点ではインパクトは弱かったのですが、どちらもそれぞれ双方に良さがあることがよくわかりました(^з^)-☆



これは面白い発見で、なにかと濃い方が高級なイメージが強かっただけに、浅蒸し茶の際立つ香りには目から鱗でした(=´∀`)人(´∀`=)
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だいたいの抽出時間は70°c~80°cが適温として(玉露は40°c)、
浅蒸し茶の方は茶葉が硬いため、約1分くらいで。
深蒸し茶は茶葉が柔らかいため、2、30秒くらいで良いそうです♪

水は軟水が良く、硬水では味も香りも出ないそうです。


あと、98°cの熱湯と水とで淹れた場合の味の変化も明らかに違い、どちらも色は同じなのに、水で淹れたものは甘みがあるのに対して、熱湯の方は苦味がでてくることもわかりました(゚o゚;;
(もちろん水の場合は時間がよりかかります)

また、合組(ごうぐみ)といって、茶葉をブレンドすることにより、互いの欠点を補い合い、長所を引き立たせ合わせる。そこがまたお茶師の腕の見せ所だそうなんです☆

この合組とは昔からある技術で、よく、お米は混ざり物がない方がいいみたいな情報も昔聞いたことがあったので、そのことについても質問したら、お米に関しても本来はブレンドしたほうが味や香り、粘りのバランスがよくなり美味しくなるそうで、その情報は、当時ブレンドしていることを隠したり、またそれを変なお米を混ぜたりなんかしていたところがあったから変な偏見を産んでしまったんだとかで、近年ではこのブレンドがお米でも主流になりつつあるような事を聞きました。
(ここのところは相当深いところまで聞かなかったので、個人的に興味があれば直接聞いてみてください(笑))

ちなみにその証拠として、コーヒーなんかはブレンドってよく聞きますよね♪
それには確かに納得です(`_´)ゞ



そして、茶産地別の利き茶もさせてもらいましたよ☆
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静岡県は藤枝、牧之原。

鹿児島県。

奈良県は大和茶の四つを比べました。


ちなみにお茶の種類は基本、藤枝のような山間地では浅蒸し茶に向いたお茶になるそうです。


この利き茶、
熱湯で敢えてやるのが基本だそうで、苦味や雑味が出てしまう熱湯で淹れることによって、そのお茶がごまかしが効かず欠点をあぶり出すためだそうです((((;゚Д゚)))))))



以前、日本酒でも、


〝燗酒はごまかしが効かない〟


と、聞いたことがあるのですがまさにそれですね!



こうしてやはりお茶も飲み比べてみると、水や茶葉、温度帯や産地等で全く違うことが分かり、日本酒とも通じる、奥深さがあり、そこに日本人の技や技術、伝統や知恵を感じられて目の前の一杯に敬服の念を抱かずにはいられませんでした(^∇^)


ちなみに、茶産地の生産量では静岡県がダントツのナンバー1♪


そして、二位が鹿児島の知覧地区だそうです。


お茶の木もそれぞれ特徴があり、静岡県はお馴染みかまぼこ型。


鹿児島県では、丸くなく四角い形だそうですよ。


これは栽培している土地の場所が関係しているらしいです。





いや~、深いっ\(//∇//)\




…続く♪