戦争はごめんだぜ! 

 

   このブログは、「戦争はイヤだ」「日本が戦争を起こすことは何としてもやめさせたい」

   という声を微力ながら少しでもひろげたいという思いで始めたものです。

                                                       ※

 011 沢田研二の「我が窮状」の歌は、「9条」の「窮状」に思いをはせ、9条を守ろう、

                   守れないなら真の平和はありえないからみんなで守りきろうと歌いあげている

 

 赤薔薇タレントの小泉今日子さんのコンサートで憲法9条の条文が朗読された

ことなどを巡り、賛否が分かれたというのがネットの記事にありました。

 

 この5月に開かれた日本武道館での還暦記念ライブで、憲法9条の条文が朗読

され、会場では「戦争反対」の文字が入った銀テープが発射されるという演出が

あったそうです。

 

 それに対して、コンサートに来た観客の中から、「アイドルとしての夢を見に来たのに政治的メッセージは必要ない」「会場の雰囲気が冷めた」という、批判・落胆の声があった一方で、「自分の信念を語って何が悪いのか」「表現の自由ではないか」などと擁護・支持する声があったそうです。

 

 小泉さんは以前から政治的発言や投票の呼びかけなどを行っているのがこれまでも伝えられていましたが、今回のコンサートでは、自身のかねてからの信条を、

 ライブの演出として組み込んだ形となったものだと見られています。

 

 そんななかで、ある女性作詞家は、「何で政治を語っちゃいけないのかな」

と擁護していたりして、アーテイストの政治的発言のあり方を問うちょっとした

 議論になったようでした。

 

 なお、その記事を目にしてしばらくして今度は、その小泉さんが5月のコンサートツアー終了後に年内の休養(1年間休業)を宣言したという記事がありました。

 

 なんでも、「還暦(60歳)を迎えた区切りに、これまでの多忙な日々から離れ、

自由に生きる時間(旅人になる)を持ちたいというのが理由だそうです。

 

 ところで、小泉今日子さんの還暦記念コンサートで憲法9条が朗読されたという

話題を知りわたしが思い出したある男性歌手がいます。

 

 ジュリーこと沢田研二さんです。

 

 なぜ思い出されたかというと、沢田研二さんも還暦記念に憲法9条に関した

エンターテイメントを行っていたからです。

 

 ご存じの方も少なくないのではないかと思いますが、それは、沢田さんが

2008年に還暦記念アルバム『ROCKN  ROLL  MARCH』を出した時の

そのアルバムに収録された曲の中に、沢田さん自身が作詞した(作曲は大野克夫)

「我が窮状」というタイトルの反戦・平和への強いメッセージが込められた楽曲を発表していたからです。

 

 その曲の歌詞は、「窮状」と「9条」を掛け合わせたもので、

 

 日本国憲法第9条を平和の宝として守りたいという思い、

 

 憲法9条へのメッセージが歌われたものになっています。

 

 わたしは何年か前に、沢田研二の曲の中に、憲法9条のことをテーマにした

その「我が窮状」があると知りましたが、その時は、「あの華やかなジュリーが

意外だナァ・・」としか思わず、実際にその曲を聴いてはいませんでした。

 

 しかし、今年になり憲法9条を巡って、急に雲行きが怪しくなってきたところで、その「我が窮状」のことを思い出し、ユーチューブで聴いてみました。

 

 そして、この記事を書くにあたっても聴いてみました。

 

 ついては、著作権上、本当は無断で掲載してはいけないのかもしれませし、

著作権者には甚だ申し訳ありませんが 現在の9条の「窮状」を一人でも多くの方に

知っていただきたい目的で、ここに憚りながら掲載させていただこうと思います。

 

        「我が窮状」作詞:沢田研二

 

      麗しの国 日本に生まれ 誇りも感じているが

      忌まわしい時代に 遡るのは 賢明じゃない

      英霊の涙に変えて 授かった宝だ

      この窮状 守りきれたら 残す未来 輝くよ

 

      麗しの国 日本の核が 歯車を狂わせたんだ

      老いたる無力を 気骨に変えて 礎石となろうぜ

      あきらめは取り返せない 過ちを招くだけ

      この窮状 救いたいよ 声に集め歌おう

      わが窮状守れないなら 真の平和ありえない

 

      この窮状 救えるのは 静かに通る言葉

      わが窮状 守りきりたい

      許しあい 信じよう

 

 いかがでしょうか?

 わたしが詩を読んで感じたことは、素晴らしさはさることながら、

 

 18年前の2018年に発表された「我が窮状」という歌ではあるけれども、

それは、現在自民党高市政権下で企てられている改憲、

 

 憲法9条を巡る、9条の「窮状」そのものの歌といっても

過言ではないのではなかろかということでした。

 

 012  日本国憲法がピンチに立たされた時に発出された「9条の会」アピールは、

       時を超えて いまも勇気と力を与えてくれる

 

 赤薔薇さて、小泉今日子さん 沢田研二さんの憲法9条に関する話題を取り上げて

みましたが、もちろんふたりの他にも憲法について発言しているタレントは

他にもいて、

 

 そのうちのひとりである芸人の松元ヒロさんは、日本国憲法を擬人化したネタ

「憲法くん」で約20年以上にわたり憲法の大切さをユーモアを交えて

 伝えていることで知られています。

 

 日本国憲法を1947年5月3日に生まれた平和を愛してやまない」男の子と

いうキャラクターに見立て、

 

 例えば、憲法は権力を持つ人を縛るもので、国民を「個人」として守るための

大切なルールであると、

 

 そうした難しい話を親しみやすいコントにして語るなど、時に政治や社会の動きを鋭く風刺しつつも、爆笑をさらいながら「平和な日常」の尊さを訴えています。

 

 その松元さんのネタを永六輔さんは生前、「9条をよろしく」と太鼓判を押して

いたそうですが、しかし戦争を知る世代であった故永六輔さんも、

 

 日本国憲法、特に第9条(戦争放棄)の維持を強く訴え、憲法の理念を尊重する

姿勢を一貫して示していました。

 

 30代のときにラジオで日本国憲法の全文を3時間半かけて読み上げたエピソードもある永さんは、「世の中はいつまたおかしな方向に行ってしまうかわからない」

という危機感を持っていて、憲法改定が当たり前に議論される状況に対して、

 

 それは「変だとおもいませんか?」と問いかけ、違和感を表明していたそうです。

 

 もしも、いま現在も永さんがご存命でいらしたら、改憲に突き進んでいる

高市総裁率いる与党自民党に対して、どんな言葉をなげていたでしょうか?

 

 ところで、そうやって憲法を歌や芸の中に取り入れている人たちを紹介して

思うことは、憲法は何度もピンチに立たされてきたのだナァ…ということです。

 

 冒頭に取り上げた小泉今日子さんの還暦コンサートで9条の条文が朗読された

という話題も、現在高市政権が狙う改憲の動きが活発になっているからこそだと

思います。

 

 そのように、憲法がピンチに立たされたということで言うと、

「9条の会」ができたのも、9条がピンチに立っていたからだと言います。

 

 調べてみると、22年前の2004年6月10日に発足したという「9条の会」は、イラク戦争(2003年)や自衛隊の海外派兵、そして

日本国内での憲法改正(特に9条改正)の動きが具体化・強化されたことへの

 危機感から結成されたということです。

 

 作家の大江健三郎、井上ひさし、評論家の加藤周一ら9人の知識人が中心となり、「憲法を守る」という一点で国民に訴え、戦争をしない最大の補償である9条を

未来に引き継ぐことを目指しました。

 

 「9条の会」アピールは多くの国民の賛同を呼び、全国で草の根の

「9条の会」が急速に結成され、現在全国の地域、職場、分野別で自主的に組織されたその数7500団体存在するそうです。

 

 なお、先月5月3日、岩手県一関市大東町で新たに「九条の会」が結成

されたそうです。

 

 事務局の人は、「高市政権の登場で戦争になりかねないという肌感覚が広がった。

準備会を立ち上げ、チラシを配布すると周囲から意外な人が参加する反応もあり、

『今しかない』と話し合った。代表の方(89)は『とにかくやるべ。人生最後の

たたかいだ』と意気込んでいる」と語っています。

 

 なんでも、その会では、住民の1%の会員と、過半数の5500人分の署名を

年内の目標として動きだしているとのことです。

 

 わたしが居住する地域にも、万葉集を勉強している人たちが「万葉9条の会」

をつくって活動していますが、あなたの地域ではどうですか?

 

 もしかしたら、「〇〇9条の会」が存在しているかもしれませんね。

 

 今回は最後に、「『9条の会』」アピール」を載せて終えたいと思います。

 

          「九条の会」アピール

 日本国憲法は、いま、大きな試練にさらされています。
 ヒロシマ・ナガサキの原爆にいたる残虐な兵器によって、五千万を越える人命を

奪った第二次世界大戦。この戦争から、世界の市民は、国際紛争の解決のためで

あっても、武力を使うことを選択肢にすべきではないという教訓を導きだしました。
 

 侵略戦争をしつづけることで、この戦争に多大な責任を負った日本は、戦争放棄と戦力を持たないことを規定した九条を含む憲法を制定し、こうした世界の市民の意思を実現しようと決心しました。
 

 しかるに憲法制定から半世紀以上を経たいま、九条を中心に日本国憲法を

「改正」しようとする動きが、かつてない規模と強さで台頭しています。

 

 その意図は、日本を、アメリカに従って「戦争をする国」に変えるところに

あります。そのために、集団的自衛権の容認、自衛隊の海外派兵と武力の行使など、憲法上の拘束を実際上破ってきています。

 

 また、非核三原則や武器輸出の禁止などの重要施策を無きものにしようと

しています。そして、子どもたちを「戦争をする国」を担う者にするために、

教育基本法をも変えようとしています。

 

 これは、日本国憲法が実現しようとしてきた、武力によらない紛争解決をめざす

国の在り方を根本的に転換し、軍事優先の国家へ向かう道を歩むものです。

 

 私たちは、この転換を許すことはできません。
 

 アメリカのイラク攻撃と占領の泥沼状態は、紛争の武力による解決が、

いかに非現実的であるかを、日々明らかにしています。なにより武力の行使は、

その国と地域の民衆の生活と幸福を奪うことでしかありません。

 

 一九九〇年代以降の地域紛争への大国による軍事介入も、紛争の有効な解決には

つながりませんでした。だからこそ、東南アジアやヨーロッパ等では、

紛争を、外交と話し合いによって解決するための、地域的枠組みを作る努力が

 強められています。
 

 二〇世紀の教訓をふまえ、二一世紀の進路が問われているいま、

あらためて憲法九条を外交の基本にすえることの大切さがはっきりしてきています。

 

 相手国が歓迎しない自衛隊の派兵を「国際貢献」などと言うのは、

思い上がりでしかありません。
 

 憲法九条に基づき、アジアをはじめとする諸国民との友好と協力関係を発展させ、アメリカとの軍事同盟だけを優先する外交を転換し、世界の歴史の流れに、

 自主性を発揮して現実的にかかわっていくことが求められています。

 

 憲法九条をもつこの国だからこそ、相手国の立場を尊重した、平和的外交と、

経済、文化、科学技術などの面からの協力ができるのです。
 

 私たちは、平和を求める世界の市民と手をつなぐために、あらためて憲法九条を

激動する世界に輝かせたいと考えます。そのためには、この国の主権者である

国民一人ひとりが、九条を持つ日本国憲法を、自分のものとして選び直し、

日々行使していくことが必要です。それは、国の未来の在り方に対する、

主権者の責任です。日本と世界の平和な未来のために、日本国憲法を守るという一点で手をつなぎ、「改憲」のくわだてを阻むため、一人ひとりができる、あらゆる努力を、いますぐ始めることを訴えます。

 

       2004年6月10日

 井上 ひさし(作家)梅原 猛(哲学者)大江 健三郎(作家)奥平 康弘(憲法研究者)    

 小田 実(作家)加藤 周一(評論家)澤地 久枝(作家)鶴見 俊輔(哲学者) 

 三木 睦子(国連婦人会)

                 ※

 20年以上も前のこのアピールは、「イラク戦争」時の自衛隊の海外派兵という

背景のもとで発出されたものでしたが、

 

 しかし現在と時は違えども、・・・・そこにあるように、

 

「 憲法九条に基づき、アジアをはじめとする諸国民との友好と協力関係を発展させ、アメリカとの軍事同盟だけを優先する外交を転換し、世界の歴史の流れに、自主性を発揮して現実的にかかわっていくことが求められて」いる中で、

 

 多くの人々が

「 日本と世界の平和な未来のために、日本国憲法を守るという一点で手をつなぎ、

「改憲」のくわだてを阻む」うえで

 いまも、勇気と大きな力を与えてくれているとわたしは信じます。

 

        2026年6月8日(月)

      芒種   蟷螂生ず(かまきりしょうず)

           かまきりが生まれるころ

         そろそろお気に入りの傘や長靴が活躍しそう。