有一天-馬頭琴 モリンホール- | 心と身体の解放の地-内モンゴル草原 自然の力

有一天-馬頭琴 モリンホール-


モンゴルには、遊牧民の間に古くから伝わる
”馬頭琴”(ばとうきん)という伝統楽器があります。

モンゴル語で、モリンホール(Morin khuur)「馬の楽器」という意味の馬頭琴は
二本の弦から作られた、擦弦楽器です。
特徴は、先端が馬の形をしていて、四角い共鳴箱に2本の弦で構成されています。

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弦は馬のしっぽの毛を束ねてできていて、やはり馬の毛を張った弓で弾きます。
一見、2本の太い弦に見えますが、実は馬のしっぽをなんと300本も使っています。

モリンホールは内モンゴルとモンゴル国で、音程や材質に違いが見られるようで
2本の弦の音程は、内モンゴルでは高音弦でド(C)、低音弦でソ(G)なのに対し、
モンゴル国では高音弦でシ♭(B♭)、低音弦でファ(F)となるそうです。


本体の共鳴箱や棹の材質は、内モンゴルではエゾマツやシロマツなどの松材を用い、
モンゴル国ではシラカバを用いる場合が多いとのこと。
その他、装飾や構造などにも幾つかの差異が認められる。

モンゴルには、まだ行ったことがないので、実際に見て聴いて、
違いを楽しみたいですね。


モンゴルでは「幸運」のことを「ヒーモリ」(風の馬)と呼び
馬頭琴を弾くと、その家に幸いが訪れると考えられています。
宴会はもちろん、あらゆるシーンで馬頭琴は登場し、皆の幸せと心を満たしています。

モンゴル人にとっては、癒しの音として馴染んでいる馬頭琴ですが、
馬や羊などの動物たちが出産の際に、しんどい母親のそばで馬頭琴を聴かせると、
心と身体が安らぎ、安心して産むことができるそうです。

やはり、ヒーリング効果のある音なんでしょうか。
レイキを教えてくださった先生も好きな楽器のようで
馬頭琴の音楽を流してくれました。


徹子の部屋に出られた、馬頭琴奏者セーンジャーの奏でる音の表情も、
心優しく、潤してくれます。





また、モンゴルには、ホーミーと呼ばれるモンゴル人を代表する歌唱法もあります。
これはまた、次回にでも。。




※参考資料:Wikipedia、セーンジャー春のコンサートにて本人からのコメント