2021年12月19日(日)

 

2時半起床。
流石に早すぎるのだが、
今日中に、
やらねばならないことを逆算したら
ここで起きねば。

 

昨日の日記を書く。

早朝より神田沙也加さんの訃報が入り、
しばし呆然とする。

 

5時からZOOMでYouTube番組収録。

『プラネット・オブ・フード』

親しい放送作家の島津 秀泰くんが、
仕掛けている世界共通項の
食をテーマにしたYouTube。

他のYouTubeとの違いは
現在も世界中で見られているということだ。

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レギュラーのコネチカット在住の
超明るい主婦、シドニーさん。

 

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そして、特別ゲストがボクともうひとり。
「バリ島の兄貴」こと 丸尾孝俊だん。

映画『神様はバリにいる』で
その数奇な人生が映画化された
バリ在住の立志伝中の人物だ。

 

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島津 くんとはClubhouse で出会ったとのこと。

確かにClubhouse は出会いに照れなければ、
海外の人との交流も自在だったなー。(遠い目)

兄貴の存在にもだが、
一度家族旅行で訪れた、
バリ島への興味が湧くが、
コロナ禍だからなー。

この番組、
事前取材が、驚くほど丁寧。
写真の準備などが徹底している。

朝5時から収録を始めて延々と。
終わったのは、8時前だった。

兄貴が紹介している。
インドネシア料理、
知らない料理がたくさんあって
俄然食べたくなる。

 

バクソ。

 

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この料理も食べたことがない。

バビグリン。
色味も美しい。

 

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朝2時半から
食事なしのぶっ通しだったので、
すっかりお腹が減る。

 

8時。モーニング。
ママが作ったひき肉なすカレーを味変。
錦松梅まで入れている。

 

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今日のイベントへ向けて、
前回の宇多丸さんとの対談を復習。

「森田芳光のときめきを語りたい」

森田芳光監督の初期作品を巡って
話しだしたら止まらないふたり。

見るのは、これで三回目なのだが、
やはり何度見ても面白い。

今日も頑張らねば!!

 

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しかし、今日はM-1決勝の日だ。

本来なら、
2回戦あたりからチェックをはじめて、
敗者復活戦も全部見てから、
生放送の決勝に望むのが、
此処数年の視聴スタイルだったのだが……。

今年は、この対談が決まってから、
一切を捨てた。

ここ数日、
ひたすら森田芳光作品を見ている。

今回は、森田芳光監督作、
「そろばんずく」以降の
中期7作品を見て評論することに。

「悲しい色やねん」「愛と平成の色男」
「キッチン」「おいしい結婚」「未来の想い出」
「ハル」「失楽園」

 

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『森田芳光全仕事』を読み返しながら、
モニターに作品を再生し、
注目シーンをストップしながら追いかける。

途中、眠気MAXで20分だけ失神。

映画の研究をしながら……。
本に書いている記述で、

十代の時から、
映画の批評シーンに興味があったという
宇多丸さんに想いを馳せる。

ボクも上京してきた時に、
ひとりで資料を持ち歩き、
京橋のフィルムセンターや、
名画座を訪ね歩いた日々が想起される。

そして、あの頃。
すっと“孤独”のまま映画を見ていたなー。

と思い返される。

友達もいなかったし、
同じ趣味の話し相手すらいなかった。
軍団に入ってからもそれは同じだった。

唯一、赤江くん(玉袋)は例外だが……。

 

ランチ。

こんにゃく麺。ソース焼きそば。

 

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美味すぎる。
今回は、キムチ納豆を添えて、
ほぼ完成の域に達するが、
青のりを忘れていた。無念。

 

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午後もひたすらに、
森田芳光映画研究。
他の資料に当たりつつも。

コピーを用意してもらった、
森田監督の映画ノートもチェック。
何処のシーンが、
どのアイデアが使われているのか。
膨大すぎて検証できていないが……。

それにしてもこれは歴史的資料だ。

 

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18時出発まで試験前のように、
時間に追われる。

今、この時代に『失楽園』
を見ているやつなどいるのだろうか?

役所広司がこの頃、
40歳で50歳の役を演じていて、
今の俺は60歳手前なのだ。

 

18時、
ドルフィンソングの三木くん来宅。

新しいメガネだ。

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「ジョン・レノンイメージしてるんです」と。

家の中で溜まりに溜まった、
エアー「せやねん」を貯金を解約。
一気に降ろしに降ろして使い切る。

ドルフィンソングの
東洋館での漫才協会の浅草修行ぶりは、
三木がnoteに毎日書いているので、
ボクにも届いている。

最近は、おぼんこぼん人気で
超満員の劇場で
大受けをとれるようになった様子が
綴られていた。

「日記書いてイイことしかないですわ」と。

それをボクは24年欠かさず続けている。
それがいつの間にか、
とてつもない財産になるのだ。

25歳なら
もっと将来の不安に
自分を追い込み、
限界まで駆り立て、
知的欲求も旺盛であるべき。
この世界で通用するようになるまで、
まだまだ吸収すべきものがありすぎる。

などの先輩風の話しをしながら、
眠気を抑える。

今日は時間がないことに気が付き、
ツイキャス30分ほど。

最後はニセコース「さよなら」
を2人で絶唱。
相変わらず花火もあがらず。

池袋ジュンク堂に到着。
現場は杉山マネが担当の日。

1Fのポスターや棚置きのフェアー展開本。

 

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久々に『BORN TO RUN』の表紙を見て、思わず、
「この帯ボクが書いてるんですよ」
と書店員さんに。

 

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4F会場へ。

今日の資料を揃える。
作品ごとの表紙の打ち出し。
森田芳光創作ノートもコピーだけでなく、
現物も用意してくださっている。

 

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本来は、うちのマネージャーに
頼むべきことなのに……。

眠気が飛んで、俄然、やる気になる。

宇多丸さんが、マネージャーと共に入る。
どうやら今日は、森田芳光監督の墓参りを済ませ、
先刻まで、次回の「シネマハスラー」のために、
「マトリックス」の新作を
池袋の新しい劇場で見ていた様子。

その会話から、
同行するマネージャーが宇多丸さんレベルで、
映画に同行し、
あらゆるタレントの周辺情報に
熟知している様子を羨ましく見る。

本来、こうあるべきなのだ。

本番30分前から話しが始まっていて、
止まらない。

 

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ノンストップで池袋タウン、劇場廻り、
マトリックス、東京駅地下食事事情、
博物館情報、カレー、ドレッシング情報。
和田誠展。М―1のランジャタイ、
Netflix版浅草キッド、角川春樹本、
香川一区の話などなど、
本番に触れない周縁を次々と語り尽くす。

 

リトルモアの担当編集者の加藤さんが、
「最近、Blog読むと、博士、買ってないでしょう」
 と『イル・キャンティ』の
 ドレッシングを差し入れしてくれる。

 

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ああ、嬉しい。
ひとしきり、
イル・キャンティとの20年に渡る交流を話す。

 

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19時30分から本番。

無観客、ここにいるスタッフは、
皆、М―1情報を遮断している。

全員が80年代の森田芳光の世界へ
タイムスリップするのだ。

 

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(ひとりだけ、スマホと本題とまったく違う本を
 読み続けていたひとがいたが……)

 

2時間を喋り切る。
話をしていて相当に楽しい。
お互い、もっともっと話したいことがある感じだ。

 

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来年の第3回目を約束。
2月を予定する。

 

しばし、居残り書店用のPOPを置いて、
『藝人春秋Diary』にサイン入れ。

書店員さんが、皆、
「ご自分で作ったんですか?」
と感激してくださる。
「いえ、ボクは書いてもらっただけですが……」
しかし、その熱意は伝わるものなのだ。

 

すっかりトークハイになりながら、
22時頃に帰途につく。

三木くんの神経質な、
情報遮断ぶりがあまりにも面白いので
ついついМ―1結果を話しながら……。

偽情報を織り交ぜ、
「嘘でしょ!」を連発の運転席の三木に、
最終的に証拠を見せると、
「ホンマや!!!!」
と言う、明石家さんま師匠を超えた、
快心のホンマや!!呟きを得る。

 

三木にしても、
昨日東洋館で合っている、
先輩なのだから、
快哉を叫びたいだろうなー。

「どん底で終わるより、一夜の王になりたい」

その夢を叶えた中年と老人に
日本中が涙している。

帰宅、
家族揃って、
М―1の余韻に浸り中に、
「М―1をまだ見てないから、
錦鯉の優勝だけは秘密にしてね」
と言ったら、長男に
「一番ツマンナイ漫才師決定~」
と返される。

 

とにかく久々に脳味噌が蕩けるように、
疲労困憊して、
明日の人間ドックの問診表作りに、
生返事をしていたたら、
ママに切れられる。

 

叱られてシュンとして
部屋にたどり着いたら、
そのまま倒れ込むように就寝は23時頃。

明日は朝から人間ドックだ。
一年ぶりに香妃園の鶏煮込み蕎麦食べたい。