5時起床。
流石に眠い。

昨日の園子温のラジオを聴きながら、
現場へ向かう。

MXテレビ『Tokyo Boy』新企画
「歩けば分かる新発見!TokyoBoyウォーキング部!」
を結成。

部長の阿藤快さん、初対面の松嶋初音ちゃんと挨拶。

阿藤さんはここに来るまで、道に迷ったらしく、
朝からハイテンション。

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多くの人が集合する、
『TOKYOウォークスタート地点』へ我々も。

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ウォーキング部の企画、収録順は、
一本目と二本目がテレコに。

さて、ウォーキング部として、
TOKYOウォーク2013に参加するわけだが、
この大会は2009年に始まった、
東京都内の各地を歩くビッグイベント!

今年も5大会が開かれ、
その街の文化に触れながら、
気軽に参加できるウォーキングイベント。
各大会、3000人以上が参加する。

ルールは、
3つの指定されたコースを制限時内に歩き、
完歩すると、「大会完歩証」を貰える。
さらに、完歩した大会数に応じて、メダルが貰える
5大会:金メダル 4大会:銀メダル 3大会:銅メダル、
と表彰されるのだ。

もちろん、今日まで、
そんな大会があったことすら知らない。

今年のこのイベントの第一弾が、
豊洲・晴海の湾岸エリア!
ここ数年、急激な発展を遂げた湾岸エリア。
高層マンションやショッピングモールが建ち並び、
ベッドタウンとして進化したエリア。

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我々に与えられた≪テーマ≫は、
湾岸エリアの"巨大なモノ"(建築物など)に
隠れた意外な情報、雑学を学びながら歩くこと。

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東京臨海広域防災公園をスタート。
有明は、2020年の東京オリンピック選手村や、
予定競技施設が建つ場所。主要エリア。
巨大な建物が建つ予定だが……
果たして、招致成功するかは、かなり怪しいな。
と内心思いつつ。

防災公園を出てすぐ、
1996年4月に開業した東京ビッグサイト。

展示面積8万660平方メートルは
日本の展示場では一番の広さ。
モーターショー、アニメフェアなど
様々なイベントが開かれ、
中でも、漫画の祭典、コミックマーケットは、
3日間で50万人以上が訪れ、
外国人も多く訪れる、この展示場の名物イベント。
東京マラソンのゴール地点でもある。

有明から見える都内最長の
東京ゲートブリッジ全長2618mは、
レインボーブリッジの約3倍!

そう言えば、以前、『Tokyo Boy』で、
俺も開通前に取材したなぁ。

東雲橋から豊洲へ抜けまして……。

豊洲は、1923(大正12)年に起きた
関東大震災のがれき処理で埋め立てられてできた。
その後、豊洲地方には、
昭和10年代にかけて様々な工場が立地、
豊洲の歴史は工業地帯として始まった。

高度経済成長を支える重要地域に
成長していく一方で、昭和41年には、
外郭堤防が完成し、海に接していた豊洲は
安全な街に生まれ変わる。

昭和50年代から民間マンションや
当時珍しかったスポーツ施設が建ち並び、
街の様子も大きく変わり、
工事業地帯から変貌を遂げていった。
豊洲駅前のレンタサイクルも初めて見た。

豊洲、東雲、有明、などの臨海部で、
江東区とドコモが協力し、
「江東区臨海部コミュニティサイクル実証実験」として、
行なっているレンタサイクル。

会員登録することで、
13あるステーションから
「1時間100円」、「1ヶ月1000円借り放題」で
レンタサイクルを借りることができる。

また、会員登録不要な1日パス(500円)もあり、
湾岸エリアを自転車で気軽に走りたい人には、
嬉しいサービスになっている。

ららぽーと豊洲へ。

2006年に開業した、ららぽーと豊洲
延床面積 約 164,900平方メートルを誇る敷地には、
200近い店が軒を連ねる。
さらに、高層マンションも隣接され
一大ショッピングセンターとして今や豊洲の顔だ。

キッザニアも此処にある。
ここぞとばかりに、以前に調べた、
キッザニアうんちくを語る。

この「ららぽーと豊洲」が建つ前、
昭和14年から18年にかけて、
このあたりには石川島播磨重工業(現・IHI)
東京第一工場という造船所があった。
主に中小型船や艦艇
(海上自衛隊や海上保安庁の船)、
客船を造り、工業地帯だった時代の
豊洲の中心を担っていた

その後、豊洲を中心とした臨海地区の再開発を受け、
工場は閉鎖。
そして、2006年、その跡地に、
「ららぽーと豊洲」が誕生。
豊洲のシンボル的な建物に。
豊洲の始まりの場所。

造船所だから、
"アーバンドック"ららぽーと豊洲~などの説明を聞く。

ちなみに、
ららぽーと豊洲内には、遊覧船停留所
浅草やお台場までの遊覧船「ヒミコ」も出港。
そして「ヒミコ」のデザインをしたのは、あの松本零士
宇宙船のようなこの船、総工費は、なんと20億円!

これは今度、子供たちと行くべきだ。
屋形船より、面白そうな予感がする。

ららぽーとのテラスで一服。
豊洲から新豊洲~有明へ。

東京ガスが設立した施設、ガスの科学館、
「がすてなーに」を横に見まして、
その横でガス欠の阿藤快さんを突っ込みまして、
豊洲から有明へ再び戻ってきた……。

スタート地点についた頃には、
随分、みんな、くたびれた。
~と書いている俺もくたびれた。

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ゴールで地ビール!!乾杯!!

丁度、イベントに出演していた猫ひろしも合流。

ロケバスで昼食。

これだけでも、もう疲労困憊なのだが、
今日は2本収録。
ロケバスは門前仲町に移動。

66歳の阿藤快さんは、完全にダウン気味。
明らかに朝とテンションが違う。

仕切り直し、
第一回目出会いシーンから。
富岡八幡宮、伊能忠敬像前で、
阿藤快さんと出会いシーン。
ウォーキング部結成の趣旨を。


伊能忠敬――。
50歳を過ぎて、天文学・測量術を学び、
56歳にして日本地図作成の旅に出発以来、
17年に渡り、歩いて日本全国を測量したまさに、
「ウォーキングの神様」!

一歩を70センチピッタリで歩ける達人。
映画『4千万歩の男』

伊能は、ここ冨岡八幡宮を参拝してスタートした、
この話を踏まえて、
ウォーキング部名誉顧問は伊能忠敬に決定!!

TokyoBoyウォーキング部、
第1回は、この富岡八幡宮のある門前仲町エリアに。

名誉顧問、伊能さんに出発の報告、伊能像に手を合わせ、
「行ってきます!」
今回のゴールは、木場公園。

門前仲町:富岡八幡宮内を移動。
力士碑前へ。

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富岡八幡宮は、相撲発祥の地  

1684年から、約100年、
ここの境内で春と秋に本場所が行われてた。
境内には相撲にまつわる石碑が数多く残され
すべての横綱の名前が刻まれた「横綱力士碑」は、
横綱の偉大さを顕彰するのにふさわしい巨大な石碑。

この石碑は相撲好きだった、
百瀬博教さんに連れられ、
深夜に何度も参拝したものだ。

深川不動尊の仲見世を抜けてそのまま深川へ向かう。

路べりにある『採荼庵跡』
松尾芭蕉が日本全国を巡り、
俳句を詠んだ句集「おくのほそ道」
その旅の出発点が、採荼庵。

「伊能忠敬先生に、松尾芭蕉、
 こんな歩きの偉人がこの街を出発点にしたわけだから
 門前仲町ってまさに、ウォーキングの聖地だ」
とナレーション。

確かにダブルで聖地なのだな。


「清澄庭園」へ。
清澄庭園は、歴史的な庭園の保存と
公開を目的とした都立庭園。
池の周囲に築山や名石を配置した
「回遊式林泉庭園」という造りの公園は、
どこから眺めても絵になり、季節ごとに姿を変える。

その美しさは、
東京都指定名勝に指定されている。

庭園散策し、鯉に餌やり、亀をつかむ。
清澄通りと三ツ目通りを結ぶ「深川資料館通り」
東西800メートルに伸びる長さに、
呉服屋、豆腐屋、石屋など、
およそ100軒の商店が並び、今も下町の風情を残す。


駄菓子屋で、阿藤快さんに
「何を買ってもいいよ!」と豪遊させて頂く。
子供の良き土産が出来た。


喫茶店で深川めし。
深川めしは炊き込みだと思っていたが、
本来はぶっかけ汁が本家らしい。


現代美術館までの道のり――

深川資料館通りでは、
古い商店街に若い古本屋が次々と出店している。
その佇まい、エッジの効いた品揃えに目を奪われ、
ロケが中断。

ボクも散逸した松岡正剛本を大人買い。

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古本屋では、
阿藤快さんがATGのパンフを捲りながら、

「昔の話だけど……俺、この『祭りの準備』とか
 『竜馬暗殺』にも出てるんだよね!」
「『竜馬暗殺』はボクの地元の知り合いが脚本です!」
「『空みたか』撮った自主映画の倉敷の人だろ!」
「わー!」
って思わず握手。


この商店街を抜けると東京都現代美術館。
ベトナム料理屋で、コーヒー。

木場公園。

墨田川の河口に作られたこの木場には、
様々な地方から大量の材木が運び込まれた。
木場は、江戸時代幕府の貯木場があった場所。
その後、河口の埋め立てが進み1969年。
貯木場としての役割は終了。
今の「新木場」に移った。

~などの薀蓄を聞きながら、
木場公園大橋で2本目ゴーール!

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しかし、我ながら疲れ知らず。

地ビール飲んで、シメ感想。

今回のロケ。
現在のスケジュールで、
長時間の体力勝負はやらなくても良いだろう、
と周囲に言われていたが、
「逆にやりたい!」
とボクが判断して大正解。


『Tokyo Boy』のウォーキング部。
キャストも、阿藤快さん、松嶋初音さんと
一発で嵌まった。

阿藤快さんの66歳ながら、
バラエティ対応力、ロケ対応力は周知だったので、
歩きながら長い時間を語り合いたかった。

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一方、初対面の松嶋初音さんは、
25歳の女の子で、
正直、話も通じないだろうな~思っていたが……。

テレビで使われることがないであろうが、
あえて続けている俺の無駄話の全てに反応し、
「これは?」と思っていたら、
ホームレスの話から、
「坂口恭平」「九龍ジョー」の話になり、
「西寺郷太」の話になり……。

グラビアアイドルで、
「九龍ジョー」の話を字面以上で、
知っている人に初めて会った。


阿藤快さんと8時間以上、
一緒に歩きながら話をしていたが、
トークハイになるほど面白かった。

『冷たい熱帯魚』のでんでんさんの役設定を、
リアルに「演じている」ような怪人ぶり。
役者として台詞の覚え方だけでも、
完全にオリジナルでぶっとんだ。


帰宅後、
阿藤快さんに買ってもらった、
大量の駄菓子を子供たちに渡して、
お風呂で瞬間気絶。

おお、そう言えば、
今日は『水道橋博士のメルマ旬報』VOL.14発行日だ。

Twitterで反響届く、ありがたし。

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TwitterRT @Gota_NonaReeves (西寺郷太くん)
今回の水道橋博士の「メルマ旬報」、
e-pub版の表紙、俺と博士の2ショットなんだっー!
新幹線で思わず、「おぉ!」と声出してしもたw。
この前の三茶TSUTAYA


自宅で一休みして、
再び大きなミッションのため、
腹を決めて赤坂へ向かう。


20時、赤坂・TBSへ。
『ニュースキャスター』本番前の殿楽屋へ。
今日は、殿と町山智浩さん、生共演なのだ!

出番前、メーク中の殿に、
「少しだけお時間よろしいでしょうか……」
町山智浩さんを御通して、隣室に。

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殿と町山さんの会話。

町山さんの長広舌。

世界が終わり、時が止まったかのような、

「………………………………」

長い沈黙の後、

……殿が、あの笑顔と一言!!

そして殿が風と共に立ち去った後に、
「わーやった!」
って思わずふたりで抱き合う。

いやー、いつか、この瞬間、
ここで何があったのか、切り取りたいよ。


町山智浩さんを生放送のスタジオに見送り、
9階のTBSラジオへ。
本番前のライムスター宇多丸さんに、久々に再会。
ご無沙汰と挨拶して、
そして今日一日終った……。

TwitterRT @iijjiji
【まとめました】
TBS ビートたけしの『情報7daysニュースキャスター』
出演の"町山智浩"に対する感想まとめ ⇒
http://togetter.com/li/508474



Dead or Sleep

ここ一週間、寝てないけど、
起きている間は全て夢だ。
渡世の筋を一本通して、
高揚感にTENGA頼りに抜く。

ありがと!カンパニー松尾!