一時間睡眠で朝4時起床。テレ朝六本木センターへ。
 「リングの魂スペシャル」で来日中で山ごもりをしている
 ヒクソン・グレイシーに単独インタビュー出来ることになったのだ。

 リン魂本隊は、大部隊でサイパンロケに今日、出発だが、
 我々はディレクターもいないまま
 ( ADが臨時に付くが、彼はこのロケを最後に番組をやめるとのこと)
 ハイ・エースに乗り込み長野の山中を目指す。
 どちらの仕事が良いか?
 ってそりゃあヒクソンに決ってるだろう。
 前にリン魂の湯の里で、一度は会っているが、今回は単独なのだ。

 10時、小雨ふる、霧深い山中のコテージに到着。
 眠気眼をこすりながら、ロケバスの後ろを振り返ると、
 霧の中から、ウインド・ブレーカーを着込んで、
 走り込みから帰ってきた、ヒクソンとホイラーが現れた、
 ロストワールドのT-REXの出現みたいだった。

 雨のため、屋外トレーニングは中止、
 室内でのストレッチをのぞき、
 単独インタビューの後、
 「ボクは指相撲400戦無敗です」と名乗ると
 ヒクソンが対戦に応じてくれて、勝たせてくれる。
 つ、つ、遂にヒクソンに土をつけた日本人第一号の快挙をなしとげた!

 急いで、引き返し、電車を乗り継ぎ、帰京。
 そのまま、西永福の駅前に待ち合わせ、
 ペントハウスの対談で、団鬼六邸に伺う。
 人物論を得意とし、相手を見抜き、
 その鋭いペン先で斬り付ける、そして立川流顧問の立場からも、
 芸人としてもしくじるわけにはいかない、
 この文士との語らいに我々、緊張気味。
 「いつ、無礼者、と日本刀で斬りかかられるかわからんぞ」と
 赤江くんも脅しておく。
 って言っても語らう内容はくだらないオナニーの話なのだ。

 実際、初対面で、部屋に通されると、
 好々爺とした子煩悩な愛妻家のおじいちゃんって風情で威圧感はなく、
 サービス精神満点で、御自身のオナニー体験を語ってくれる。
 その後、近くのカラオケ屋に招待を受ける、
 島田陽子よろしく、ここらで、100万円の借金を申し込んだら、
 いろいろとその事件の裏を教えてもらった。
 「米長邦夫の運と謎」にサインを頂く。
 同席のフリーライターの岡本さんがアマ4段だとわかると、
 「それを早く言いなさい。そうしたら、
  あんなくだらないオナニーの話などせず、一席交えたのに」と。
 あはは、面白い。

 団先生がお帰りの後、編集者のかたがたと朝4時まで、はしご酒。
 もう、ヒクソンと団鬼六とでヘトヘトで、
 何を喋ったか記憶にもないほど。