5時起床。
夢現のまま机に。

昨晩以来、『星星峡』に寄稿する、
坂口恭平の新刊『幻年時代』の書評。

完全に没我して、
さながら夢か現(うつつ)かわからない境界線で、
文字を書いている。


カミさんに手を引かれ、
末っ子、園児の仲間と高尾山へ。

我が家の子供たちは幼年時代に、
のべ回数、何度行ったかわからぬほど
高尾山へ登っているわけだが、
あまりにも猛暑。

今日はお天道さまにお手柔らかに願う。
そしてボクは机上の幻年時代から下山する。

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NHKラジオ第一『すっぴん!』
ボクの出演日ではないのだが、
リスナー投稿コーナー
「おべんとガーデン」に投稿する。

手羽先とオクラとしめじと
えのき氷たっぷりの極辛「カシミール・カレー」、
と「おいしんぼう麸」の輪切り添え。
食べれば食べるほど痩せるカレー。
高橋源一郎さんにメッセージ添え。

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『幻年時代』の書評
「こうこれ以上は書けない!」と
編集者の九龍ジョーに送稿した時点で、
ピンポンと宅配便。
『幻年時代』の単行本が届いた。

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装丁の佇まい、銀箔の文字。
再び読み返し書き改める。

幻年時代
坂口 恭平
幻冬舎
2013-07-20



『すっぴん!』のお弁当ガーデンで、
ボクの投稿を高橋源一郎さんが
読み上げた所で脱稿。
ボクの今日の源年時代。


TwitterRT @wannyan(九龍ジョー)
星の雑誌に、星の軌跡が読み解かれた原稿、
感激しました。
お忙しい中、本当にありがとうございました!


↑幻冬舎『星星峡』版、
坂口恭平『幻年時代』の
最初に書かれた書評として
星星峡の紙の上の文として読んで欲しいです。


SPIDERで『アメトーーク!!』の
「本当は凄い!松村邦洋」を再生。
爆笑に次ぐ爆笑。
途中、爆死するかと思った。

永久保存版いや永久記憶版だが、
心底ノーカット版が欲しい。
いやー知らないエピソードも多々あり。
寄り引き自在のカメラも見事だった。

TwitterRT @mimatadance(三又又三)
あまちゃん最高~!
まさか三又ダンスのプロモーションしてくれるなんて!
参った、ホステス達からの電話が止まらない。

TwitterRT @mimatadance(三又又三)
ナイナイの岡村くんからメールが届いた。
三又さん きてますね!確実に時代が!と。
すかさずナイナイのオールナイトニッポンのスタジオで
三又ダンスさせてくれ!と返信した。
めちゃイケは三又ダンスwithオカザイルで決まり!
夢は叶う!?


記録。
ナイナイのオールナイトニッポンで語られる三又又三。




メ~テレ『哲人の告白』ナレーション収録。 

築地の共同テレビジョンの編集室へ。
今日からスポンサーさんの担当メンバー交代。

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#67 大友克洋さん(漫画家・映画監督)
#68 遠藤功さん(ローランド・ベルガー会長)
#69 武田美保さん(スポーツ/教育コメンテーター)


この番組で大友克洋さんを
インタビューすると聞いて大興奮。

若いころ、大友作品の初出を集めていた。
今回、発掘で多数出てきた。

スタッフに79年出版の『ぱふ』
大友克洋特集号を渡す。

そして、今日、スタッフを通じて頂いた、
大友克洋先生のスケッチ入りのサインが届く。

しかも、サインを入れる瞬間を
映像に残してくれた。

どれほど軌跡の奇跡か。
ショート・ピースではない、
ロングピース!

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赤坂、事務所、
読売テレビ『クチコミ新発見!旅プラ』の打ち合わせ。

再来週、
照英さんと共に博多・小倉へ行くことに。

初対面のスタッフだが現在の体調(腰痛)
認識、すり合わせ……
いろいろと話が盛り上がり、
打ち合わせなのに心が既に九州に飛んでいく。


「新政府の総理大臣を名乗った」
坂口恭平の新作の書評を書いた日に、
坪内祐三『総理大臣になりたい』(扶桑社)を購入する。




TwitterRT @nishinona(番組スタッフ西野さん)
今夜21時からはMXテレビ「ニッポン・ダンディ」生放送!
今週は「カルト映画」を特集。
カルト映画の定義から、
ロッキーホラーショーでファンが熱狂する様子&
その理由を分析したり、デヴィッド・リンチの映画や、
実はカルトなメジャー映画の数々など、
高橋ヨシキ、水道橋博士、園子温監督らが語る!


19時、半蔵門・MXテレビ入り。

メーク室で関谷さんの昔の共演者のお話。
「それは知らなかった!」とボク。

本番前のリハーサルの時、
高山善廣さんの同級生のお話。
「それは知らなかった!調べます」とボク。

生放送で(ボクがリクエストした)、
サヘルさんの映画を超える生い立ちの話。
「それは知らなかった!」
と園子温他、皆さん。

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出演:園子温、高山善廣、
関谷亜矢子、サヘル・ローズ、ご一緒。

映画解釈コーナーのテーマは「カルト映画」
ゲスト:高橋ヨシキさん。

『時計じかけのオレンジ』について、
初めて見た日のボクの日記も紹介。

生放送終わりに園子温監督と一緒に、
四谷の『アーバン』へ。

アーバン3周年の星の下、
岡村ちゃんは既にお店へ。

バッファロー吾郎A木村くん、
『千鳥』ノブもカウンターに。

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木曜日にラジオで会う予定があった
漫画家の大橋裕之先生にも邂逅。

そして、九龍ジョー、井上くん、堀くん、
近藤さん、GINZAの岡村さんの担当さん、
アスペクト、スペリオール、柳下さん、
スタッフはフルメンバーで。
岐阜の女性と最後に語った。

ボクがここへ訪れる全ての夜に、
必ず居る「アーバンの主」の本のデザイナー井上さん。
全ての作家の行動が彼に
最後にデザインされているのか? 

岡村さんと園監督は、
『ザ・水道橋 in 座・高円寺』の楽屋挨拶以来の対面。

「カラオケやりましょうか?」
と岡村さん。

「カルアミルクを歌って下さい。
 そこには、意味があるので……」
「まだ酔ってないから……」

岡村ちゃんが自分で選曲。
合間、腰を抱かれ耳もとで囁きありの熱唱。
そして合唱。

玉置浩二×井上陽水
「夏の終わりのハーモニー」、
そして、ビリー・ジョエル
『JUST THE WAY YOU ARE(素顔のままで)』。

ほぼカラオケ童貞のボクが、
どれほど目眩したか。

酔生夢死――。

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その歌詞にどれほど意味があるか。

「♪今日のささやきと
 昨日の争う声が
 二人だけの恋のハーモニー
 夢もあこがれも
 どこか違っているけど
 それが僕と君のハーモニー
 夜空をたださまようだけ
 誰よりもあなたが好きだから
 ステキな夢 あこがれを
 いつまでも ずっと 忘れずに
 今夜のお別れに
 最後の二人の歌は
 夏の夜を飾るハーモニー
 夜空をたださまようだけ
 星屑のあいだをゆれながら
 二人の夢 あこがれを
 いつまでも ずっと 想い出に
 真夏の夢 あこがれを
 いつまでも ずっと 忘れずに 」



坂口恭平の最側近編集者の九龍ジョーとは、
『幻年時代』について、
朝、原稿の入稿のやりとりをしたばかり。

そして、新たに教えてくれる。

つまり、こんな話。
昨日、娘の文(ふみ)の誕生日にこだわって、
『星星峡』に坂口恭平の『幻年時代』の書評を
ボクがこだわる『お笑い男の星座』
のひとつの星座として書いた。

何故、自分がこれほど、こだわったのか、
自分でも説明ができない。

編集者の九龍ジョーの説明。

この本が出来るには、まず、

星座の概念を説き"文の人"と呼ばれたドイツ人、
ヴァルター・ベンヤミンがいるのだと。

ヴァルター・ベンディクス・シェーンフリース・ベンヤミン
(1892年7月15日 - 1940年9月26日)は、
ドイツの文芸評論家、哲学者、翻訳家、社会学者。
フランクフルト学派の1人に数えられる。
第二次世界大戦中、ナチスの追っ手から逃亡中
ピレネーの山中で服毒自殺を遂げたとされてきたが、
近年暗殺説もあらわれ、いまだ真相は不明。

ハンナ・アーレントは、
彼を「homme de letters
(オム・ド・レットル/文の人)」と呼んだ。


文の人――。

後付けながら、また星座が繋がった。

そして、タイトルそのものも。

坂口恭平『幻年時代』の元ネタの一つが
ベンヤミン『ベルリンの幼年時代』――。http://loggia52.exblog.jp/10067160/

「この積み木箱のゆえにかき立てられる憧れは、
 積み木箱がわたしの幼年時代と
 どんなに一体不可分のものであったからの証明なのだ。
 その積み木箱のなかにわたしが
 ほんとうに求めているのは、
 幼年時代そのものなのである。
 それは、手が活字を押していって枠縁のなかに
 順々に並べていたその指使いのうちに
 横たわっているような、
 幼年時代の全体なのである。
 手はその指の動きを夢想することはまだできるが、
 しかし目を醒まして、
 その動きを実際に実現することは、
 けっしてできない」


また、ベンヤミンの重要な概念の一つが
「星座」(コンステラチオン)――。

ベンヤミン自身は占星術にヒントを得て
この用語を使い出したそう。
なかなかズバッとその内容を言い表すのは
難しいところがあるが――。


http://uicp.blog123.fc2.com/blog-entry-36.html

「理念と事物(事象)の関係は、
 星座(Konstellation)と星の関係に等しい。
 …もろもろの理念はそれぞれに、
 永遠不変の星座なのであり、
 そして諸構成要素が
 そのような星座のなかに位置する点として
 捉えられることによって、
 諸現象は分割され、
 かつ同時に、救出されている。」


もともと、
坂口恭平『幻年時代』の元ネタの一つが、
ベンヤミン『ベルリンの幼年時代』であり、
題名は、その韻を踏み、さらにそこから捻っている。
ということを知らなかった。

が、ボクがそこに「星座」を見ているのは
正しかったのだ。

帰途、
『藝人春秋バンド』ライター井上くんと、
夜空に星が煌めく一夜を振り返り、
大原まで音合せを兼ねてランデブー。

毎日、楽しくて眠気はないが、
夢の中では生きられないので……。

寝なさい俺。

TwitterRT @nanouemilo(井上ダイスケくん)
今夜もアーバンでたくさんの奇跡を見た。


↑これも星の軌跡だと……。
あ、あくまでボクは星くずですけど。