妥協点。 | 寝ぼけうつつの間より。

妥協点。

寝付く前に。


最近どうも引っ掛かってることがあって。
そういや確か本棚に其に関すること書いてるのあったなあって、大槻ケンヂ氏のエッセイを引っ張り出してパラパラ読んで。


そんなかにね、適当に纏めると、
「ロックミュージシャンだなんだって言っても、それを職業にした時点でロックは形骸化する。
サラリーマンも真っ青になるくらい色んな場所で同じようなセールストークなんかしたりする。
全てぶち壊してやる、なんて歌ってみても、それで飯を食わなきゃなんないから、その時点でロックじゃなくなる。
ロックスターとなるには、若くして死ぬくらいじゃないと“ロックスター”にはなれない。
だから、ロックミュージシャンは苦悩する。自分のしたいことと、世間との関係や様々なことに挟まれて苦悩する。
そして、最終的に世間や社会と自分達の間で折り合いのつく場所を探す。
それが例え砂の中の宝石じゃなく、砂でもいいと。砂の中で輝く砂粒でもいいと」


若干ぼんやりしてるから上手く纏まらないけど、こんな感じ。


実際にロックミュージシャンとしての立場からのこういう言葉って、重いよねえ。



でも、こういうのはロックミュージシャンに限らず、物作りする人全体に当てはまるんだろうなあ。


自分が作り出した物は、世間に出した時点で多少なりとも変質してしまうし。


世間の方から求められて、求められた枠に作品を押し込めなきゃいけないこともあるし。


でもそれが“仕事”なんだから、と妥協点を探す。

自分と世間が落ち着ける位置を探す。

そうしないと、ただ世間から爪弾きにされるだけだもの。


やってることは全然違うように見えて、結局はサラリーマンと同じなんだろうねえ。