高校の頃、前世が見える系の先生がいました。
ある日、興味本位でその人に前世を占ってもらったところ、
「あなたの前世はアメーバ、その前もアメーバ、その前はミツユビナマケモノ、アメーバ、ゴイサギ、アメーバ、アメーバ、徳川家重」
という結果が出ました。
つまり私の前前前前前前前世は徳川家重なのです。
そんな有名人の生まれ変わりなのか自分は!?!?
とドキッとしてしまったわけですが、たしかに心当たりがないわけではありません。
頻尿です。
私と徳川家重をむすぶ頑強な運命の糸、それは膀胱の弱さ。
徳川家重は重度の排尿障害を抱えており、極度の頻尿でした。江戸城から寛永寺までの道のりに23カ所もの便所を設置させたとの逸話も残っているほど。このことから、江戸の人々は彼のことを「小便公方」と呼んだそうです。
そしてまた私も頻尿の民。
バイト先でも頻繁に用を足すべく席を立ち、映画なども2時間以上のものは見ることを躊躇します。
そして、大学の講義。
90分におよぶ授業の間に、こっそり教室を抜け出してトイレに向かうことも少なくありません。
私の大学は南北に校舎がいくつかの号棟に分かれて連なっているのですが、なかでも北端にあたる号棟は、トイレが奇数階にしかありません。
な、の、に、私の受けている講義は二階で開かれています。
ということは、トイレに向かうためにはわざわざ階段を昇り降りしなければならない。しかも、向かった先はボロボロの和式。
下半身裸の状態でヤンキー座りをするときの情けなさとはたまったものではありません。
では、別の号棟ではどうなのか。
北端の号棟のすぐ下にある号棟には、一昨年度から施工された新しいトイレがあります。新しい、キレイなトイレ。
そこには、その号棟で講義を受ける学生のみならず、北端の号棟で講義を受ける学生たちも、押し寄せてくるのです。
北端の号棟とこの号棟は渡り廊下でつながっていて、号棟間の移動も容易。だから膀胱に余裕があり、なおかつ汚いトイレよりキレイなトイレに行きたーい、という学生たちが遠路はるばる、隣号棟くんだりまでやってくるわけです。
そのご足労を思えば涙ぐましいことこの上ありませんが、だからといってそんなオーバーツーリズムじみたことせんでもええのに。
寛永寺参詣の道すがらにトイレに行かにゃならんような者の迷惑になると、彼らにはわからないのでしょうか。
ということで、学生は近場で用を済ませることを覚えた方がいいと思います。
あと大学は早く北端の号棟のトイレを施工してください。自認徳川家重が言うんだから早くしなさい。マジで。