ほんまにこんなことあんねんな。。
ドラマのシーンのように
助け船がやってきた。
大学生くらいの若者二人は遠くの方にいたが、カチ子がアワアワしてるのを見て、ただごとてはないと察したようで走り寄ってきてくれた。
若者のひとりが
「警察呼びましょうか?」
その手はすでに携帯を握りしめていた。
ちょっと待てぃ。
若者よ、警察は大袈裟やろ。
さすがにそれは、話が面倒なことになるやん。
カチ子は、
「イ、イエ、ダイジョウブデス」
覚えたての日本語を発するように
若者達にひきつり笑顔で答えた。
カチ子が警察要請を断ると
若者達は、少し残念そうにしながら去っていった。
呼びたかったんやな。。
部外者は面白かろぅ![]()
ひとまず、運ちゃんにお詫びをして別のタクシーを探して、とっとと家に帰ろう。
カチ子は運ちゃんに駆け寄り
彼と運ちゃんの間に割ってはいり
「スミマセン、スミマセン」ととりあえず謝った。
この場を早く去りたい一心で、何度も頭を下げた。
カチ子が謝るのを彼は不服そうにしていたが、
丸く収まるんだったらカチ子は
何度でも頭を下げるわい。
アンタは黙っとき!
と彼に背中で語った。
運ちゃんも、警察呼ばれて面倒に巻き込まれるのは勘弁と思ったのか、それ以上の暴言はなかった。
ふーっ。
とりあえず、この場は何とかなったようなので
それじゃ!![]()
とその場を去ろうとしたとき、
運ちゃんが放った一言にカチ子は呆然とした。
つづく